Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

テーブルウェア・フェスティバル(番外編)

  ・・・ということで、あと一回だけ続きます。お付き合い頂ければ幸いです。


  このテーブルウェア・フェスティバルでは、毎年、優れたテーブル・セッティングと
 いうかインテリア・コーディネートのコンテストがあるようで、その入賞作品が特別に
 展示されています。8つほどの作品ブースがありました。 

  凄すぎてちょっと緊張しますね。こんなお席にお呼ばれされたらどうしようかな~ 
 (誰もオッサンなんか招待することはないから、心配せんでも大丈夫やで。by妻)


  どれも趣向を凝らして、楽しく華やかやな、あるいは優雅で落ち着いた雰囲気のコー
 ディネイトでした。しかしオッサン、最初の一つ目しか写真を撮っていませんでした。 
 見とれていてポカーンとしていたのかな・・・うっかりしていました。(アホ)


  そうそう、窯元や生産者だけではなく、テーブルウェアを扱っているショップもたく
 さん出店していました。外国の雑貨を売っているお店も人気でした。目を惹いたのは、
 イタリアの陶器を中心に扱うお店。イタリアやスペイン、ポルトガルなどの南欧諸国は
 磁器(ポーセラン)よりも陶器(セラミカ)のほうが有名ですね。明るく大胆な色彩や
 デザイン(絵柄もマンガみたいな感じ)で、見ているだけで楽しくなります。オッサン
 もイタリア・シチリア島の陶器の街カルタジローネで少しお土産を買って帰りましたが、
 重くて嵩張るので持ち帰るのは大変です。日本でも簡単に入手できれば、便利ですよね。

       

  
  そして、ちょっと驚いたのはアンティーク・ショップが数軒、出店していたこと。
 西洋のアンティークだけの専門店と、日本の高級な器も扱うお店がありました。
  こういうお店は普段はなかなか近寄り難く、買いもしないのに店内に入ることは少し
 憚られるのですが、このような展示会にブースで出展してくれますと、気軽に展示品を
 鑑賞したり、写真撮影もOKです。(いや観賞用やのうて、「売りもん」やで。by妻)


  すごいよ~ マイセン(ドイツ)の陶板や絵皿や壺がズラリ。見るだけですよ~

  ロイヤルコペンハーゲンのフローラ・ダニカもありますね。オッサン、2017年に北欧
 に行った時、コペンハーゲン本店で清水の舞台から飛び降りるつもりで一番小さいお皿
 を購入しましたが、これはもう芸術品ですね。デンマークの植物を掲載した植物図鑑の
 絵をベースにデザインされたもので、数多くの種類があるようです。
  今や一般人が買える値段ではありませんが、値札を見たところ意外なことに正規品で
 まともに買うよりはかなり安価で、10年前のカタログに掲載されていた価格に近い。
 (だからと言うて、もうそんなお金はオッサンには出せんやろ~ by妻) 
  たぶん新品ではなく、中古品なのでしょう。しかし見たところは全く遜色ないですね。

  マイセンのお皿が一枚4万円か・・・絶対金額は高いですが、相対的にはお買い得?
 のような気がする・・・(意味わからんし。by妻)

  ヴェネツィア・グラスやリモージュ焼、ドイツのフンメル人形、クリストフル等の
 カトラリーもありました。そして、アンティークと言えば英国。女性客が真剣に吟味を
 されていました。お気に入りが見つかったでしょうか?

    

  フンメル人形は彩色の陶器ですが、愛らしい子供のデザインが多くてカワユイですね。   

 

 
  西洋だけでなく、和のアンティークもありました。日本だと、骨董品と言う感じか。 
  さすがにすごい、実に豪華絢爛。カギのかかる飾り棚に展示されていました。  

      

  いやぁ、もう十分目の保養になりました。
  さて、最後にオッサンが向かうのは・・・皆様の予想通りです。(アホ)

  なんと、会場の一角に「ワイン試飲ブース」がありました。😆 
 (オッサン、どうせ最初っからこれが目当てだったんやろ~ by妻)
  展示会場では目立たなかった単体のオッサン連中が、ココに押し寄せています。😆
 (そういうアンタも、やん。by妻)


  メルシャンさんの運営で、自社のワインと、彼らが手がける輸入ワインの有料試飲が
 できるのです。しかも、テーブルウェア・フェスティバルにふさわしく、出店している
 和・洋の一流ガラスメーカーのグラスで、味わうことができるのです。このすばらしい
 企画を考えた人に、オッサンは賛辞を惜しみません。😆


  日本代表?は、鹿児島の薩摩切子(彩色カットグラス)と、北海道・小樽の北一硝子
 さんでした。薩摩切子は、彩色がやや控えめで比較的透明感の強いものが提供されます。

  北一硝子さんは北海道でガス灯のランプ等を造っていたところですが、現在では多様
 なガラス製品を生産・販売していますね。オッサンは妻と小樽に行った時、北一硝子の
 お店や美術館に立ち寄ったことがあります。こちらも彩色のデザイングラスを提供して
 いました。

    

  日本を代表する、南北のガラスメーカーには十分な敬意を表しているオッサンですが、
 やはりワインの試飲用のグラスは彩色ではなくクリスタルグラスを好みます。
 ・・・という訳で、やはりオーダーしたのはオーストリアの誇るガラス・メーカー。
 そうなのです、ワインと一緒に、テイスティング用のグラスを選ぶことができるのです。 
 実に素晴らしい! 最初はリーデルさんのシャンパングラス。注ぐのはメルシャンさん
 が直輸入しているシャンパーニュのピペ・エドシック2014年ヴィンテージです。シック
 なデザインのボトルに、きわめて脚の長い(持った手から体温が伝わりにくい)、高級
 なシャンパングラスの組み合わせは、実に楽しいです。

     

  グラスの底から、まっすぐに泡が立ち上っているのがお分かり頂けますでしょうか。

     

  これ、実はかなり大きなサイズなのです。手に持つと、こんな感じ ↓ です。 

     


  じっくりと味わいました。しかし、まだ飲み足りないので、お次の一杯へ!😆
  今度は泣く子も黙るハプスブルク家御用達の一流ガラスメーカーのロプマイヤーさん
 のグラス、その名も「バレリーナ」シリーズです。白ワイン用のため、やや背が低いの
 ですが、ボウル部分が大きいので香りが広がりやすい構造です。そして、なんといって
 もとても薄くて繊細なのです。従ってとても軽いのです。さきほどのリーデルも繊細で
 軽いのですが、こちらはさらに薄くて軽い感じです。しかしそれなりの耐久性はありま
 すので、扱いを間違えなければ大丈夫です。オッサンは昔、妻とウィーンに行った時に
 (新婚旅行)、アウガルテンの窯元の工房と、目抜き通り・ケルントナー通りのロープ
 マイヤー本店に行き、素晴らしい作品の数々を見学してきました。(記念の品も、一応
 買いました。😆) 30年以上前の当時は、なかなか日本では目にすることがなかった
 のですが、今ではお金さえあれば日本でも入手可能です。お金さえあれば・・・😂

     

  ワインはフランス・ブルゴーニュの白ワイン。シャルドネ種のコクのあるタイプ。
  まだ若いワインなので、やや透明感のある薄い黄色の液体なのですが、グラスを鼻に
 近づけると華やかな香りが立ち上ります。そして唇に触れると、薄くて繊細なタッチな
 ので、ガラスの触感をあまり感じません。つまり唇が金属やガラスに触れている感覚が
 あまりしないので、ストレートにワインの味が口の中に飛び込んでくる感じです。
  ワオ!(アホ)
  なるほど、グラスによってワインの香りや味の感じ方が変わるというのはホントだな。
 実に興味深い体験でした。


  調子に乗ったオッサン、もう一杯いきました。だって、まだ試したいグラスが残って
 いたからね。(いや、単にもう一杯飲みたいワインがあっただけやな・・・by妻)

     

  最後の一杯はメルシャンの誇る日本の銘醸畑のワイン。長野県塩尻市にあるシャトー
 メルシャンの「桔梗ヶ原メルロー」の2017年です。メルローはボルドーワインに用いら
 れる品種ですが、メイン品種の力強くがっしりしたカベルネ・ソーヴィニヨンを補うた
 めに加えられるふくよかで肉づきの良い品種です。しかし、単独で醸造すると、コクが
 あって比較的まろやかでいながら、厚みと構造のある長熟タイプのワインに仕上がると
 言われています。このメルロー種単独仕込みのワインは、日本のワインの中でもトップ
 クラスの品質と言われています。この一流ワインに合わせるのは、やはりロープマイヤ
 ーさんのバレリーナ・シリーズ。しかも脚が長くて、最も大きなサイズです。750mlの
 ワインボトルとさほど変わらない大きさです。


  このグラスは往年の名バレリーナ、マーゴ・フォンテーンの美しい立ち姿をイメージ
 して制作されたと言われています。うん、なるほどそんな気がしてきたぞ。

    

  ボウル部分が大きいので、たくさん入ります。😄 これで120mlくらいかなぁ。
  いや、これは素晴らしい。ワインがまだ若いので、やや渋みや青みを感じますが、
 香りの立ち方、味の伝わり具合が普通のグラスより強く感じます。(ホンマけ?by妻)


  手に持つと、やはりこんな ↓ 感じ。存在感が抜群ですね。

              


  試飲コーナーに展示されていたリーデルのグラスたち。欲しいな~と思いましたが、
 試飲に使ったグラスはやはり特別な仕様の作品のためか、数万円しました。無理やな。

    

   買えないので、せめてアップでお姿を記録しておきます。(アホ) 
  ステム(持ち手)とボトムの彩色がいろいろな色があって楽しいですね~

    

  
  そして、どうせ購入は難しいとは思いましたがロープマイヤー様の展示品も・・・
  あ、右下にあるのはトラベラーと呼ばれる携帯用のグラスですね。革製の容器込み
 で、お値段は約5万円・・・バレリーナ・シリーズは3万円弱か・・・やはり、無理。

     

  シンプルですが、気品があって美しいお姿です。マーゴ・フォンテーン様か・・・


  ということで、結局何も買いませんでしたが、たっぷりと目の保養と普通では体験が
 できない一流グラスでの試飲を楽しむことができました。オッサンは十分満足です。😄 
  次回は、何か購入したいところですが・・・


  4回にわたる長々とした記事になってしまいました。
  飽きずにご覧いただいた皆様、有難うございました。