テーブルウェア・フェスティバルに行ってきました・・・その3
まさか3回も書くとは思っていませんでした。同じような内容でスミマセン・・・
日曜日のテーブルウェアフェスティバルの続きです。
前回は3つの特別ブース(有田焼、波佐見焼、美濃焼)を見てまいりましたが、我が
国の誇るテーブルウェアはまだ他にもたくさんあります。文字通り、全国各地から一流
生産地の秀逸な生産者が集まり、自慢の作品を展示即売していました。
さぁ一気にご紹介してまいりますよ~ 😆
まずは有田焼に匹敵する日本の銘陶、九谷焼です。黄色と緑色の特徴ある色合いが
美しい焼物 ですが、それだけではなくかなりバラエティに富んでいます。有田焼等と
同じように重厚なトラディショナルな絵皿や工芸品のような作品から、よりモダンな
作品、温かみを感じるような作品など、さまざまですね。
古都金沢のイメージと重なるので、上品さと華麗さを兼ね揃えた焼物だと思います。
妻が使っていたお茶碗が九谷焼のもので、今ではご飯をあまりたくさん食べなくなっ
たオッサンが使っております。😆 (大事に使うんやで。by妻)
お次はこれまた有名な、でも少し大衆的で親しみのある滋賀県の信楽(しがらき)焼
です。あのタヌキの置物で有名ですね。昔、関西在住の頃、妻と信楽まで観光に行き、
タヌキの置物を買って帰ったことを思い出しました。今でもベランダの隅に置いてあり
ます。動物好きの妻は、昔住んでいた家の裏庭にタヌキが現れて餌付けをしていたよう
で、それ以来タヌキが好きだったようです。(丹波地方やったからな。by妻)
あ、タヌキはどうでもいいですね。信楽焼は華麗さはないものの、機能的で実用的な
焼物の代表格なのかなと思います。しかし、このディスプレイを見ると、かなり洗練さ
れていて優雅な感じがします。どうしてもタヌキの置物のイメージがあるから、庶民的
な感じがしていましたが、日本を代表する焼物ですので、優れた工房ですばらしい作品
が生み出されているようです。渋いのが好みの方にはイイ感じです。
続いて、こちらも庶民的なお馴染みの焼物ですね。愛知県の常滑(とこなめ)焼です。
赤茶色の急須が代表的ですよね。オッサンの地元の静岡県某市はお茶どころで、どこに
行っても緑茶が出てくるのですが、注ぐ急須は八割方、常滑焼だったように思います。
(ほんまけ~? by妻) 大量生産、大量販売の普及品が多いのでしょうが、もちろん
高級品やモダンでおしゃれな作品ありますので、なかなか興味深いです。
お次は山口県の萩(はぎ)焼です。これもシックで伝統的な焼物ですが、より重厚な
イメージがあります。あれ、でも展示されている作品は、かなり洗練されていて優雅な
感じです。(オッサンの先入観は大概デタラメやからな・・・by妻)
そういえばオッサンは昔、九州からクルマで各地を観光しながら横浜まで帰っていた
のですが、その途中で萩に立ち寄り、萩焼の器を一つ購入していました。お鮨を並べる
のにちょうどよいお皿なんです。
そして、岡山の備前焼のブースもありました。10月に訪れた倉敷の美観地区にも備前
焼のお店が一杯ありました。質実剛健で、渋いイメージがします。
さらにオッサンの目を惹いたのは、長崎県の現川(うつつがわ)焼です。
臥牛窯(がぎゅうがま)という窯元が出品していましたが、これは幻の器と呼ばれ、実
に200年間、製法が不明で生産が途絶えていたらしいのですが、昭和半ばにそれが判明
し復活したのだそうです。しかし現在のところ生産者は2名のみとのこと。ということ
はそのうちのお一人なんですね。噂には聞いたことがありますが、初めて見ました。
この ↓ 徳利とお猪口のセットは思わず欲しくなりました。艶があって滑らかなフォル
ムで美しいです。しかしオッサンは熱燗派ではないため、踏みとどまりました。
うわ~ この湯飲みもイイなぁ・・・(オッサン好みやな・・・by妻)
お次は四国・徳島の大谷焼です。徳島の名産である藍染の生産に使った大甕で知られ
ていたそうですが、一時期廃れてしまったそうです。現代になって、このようなモダン
な作品を生み出し、復活したとのことです。ここも注目の生産地ですね。
陶器・磁器コーナーの最後です。沖縄の焼物のブースがありました。なんとなく南国の
雰囲気がしないでもないですね。ちょっと珍しいのかな。沖縄と言えば琉球ガラスが有名
ですが、陶器はあまり知られていないように思います。
しかしまだ終わりではありませんよ。今回は長くなりそうですが、頑張って続けます。
お次は漆器のコーナーです。これも実用的なものから高価な芸術的作品まで、さまざま
な展示がありました。日本を代表する有名な産地が揃っていました。
まずはここ、福島県の会津塗りです。蒔絵のような美しい芸術的作品もありますが、
赤や黒、もっと違う珍しい色のさまざまな漆器が展示即売されていました。
茶碗やお盆、重箱といった定番の作品の他、現代的なアートっぽい作品もあります。
この ↓ ピアノの形をしたものはお盆の一種だろうか・・・なんだか楽しいですね。
今年のGWに行った会津若松の老舗のお店を思い出しました・・・こちらはきわめて
オーソドックスな品揃えでした。比べてみると面白いですね。
続いては青森県の津軽塗です。こちらもなかなかいい雰囲気です。伝統的なものだけ
でなく、カラフルな色のお箸や、ちょっとした小物もあって楽しいです。
うわ、こちらのディスプレイも見事ですね。高級感があります。
そして漆器コーナーの白眉は、石川県の輪島塗です。知名度ではナンバーワンかな。
高級感のある漆器がたくさん並んでいます。
オッサン、しげしげと展示品に見入っていると、お店のオバチャンから「お兄ちゃん、
(オッサンやのに?by妻)何か欲しいものある?」と声をかけられました。しかし値札
を見たオッサン、ため息をついて「無理!」と答えてしまいました。(アホ)
確かに素晴らしいのですが、驚きの価格でした。これが相場なのか・・・昔、輪島の
朝市で買ったお箸が今でもありますが、やはりピンからキリまであるのかな・・・
確かにすごいけどね・・・気軽に購入できる価格ではなかった・・・やはり家にある
お箸だけで我慢しておこう・・・(貧乏くさ~ by妻)
その他、岩手県を代表する工芸品の南部(なんぶ)鉄器のお店もありました。盛岡駅
構内の御土産さんでも見ましたが、このブースも様々な鉄瓶や燭台など、なかなかの品
ぞろえでした。
これも結構いい値段がするんですね~ しかも重いし。やっぱり見るだけになります。
オッサンの家には鉄瓶はありませんが、旅行先で記念に買った南部風鈴があります。
夏の間、軒先に吊るしてチリリンと涼し気で風流な音を鳴らしてくれます。
最後は、ガラス製品のコーナーです。日本を代表する2つの産地がブースを出してい
ました。かたや、青森県代表の「津軽びいどろ」です。
いやぁ、これは美しいです。フクロウの置物もカワユイけれど、お酒(冷酒)を注ぐ
器とお猪口のセットにそそられました。熱燗でも大丈夫な厚手のガラス製品もありまし
た。これはなんとか買える値段でしたので、もうちょっとで買ってしまいそうでしたが
ここでも踏みとどまりました。とても綺麗ですが、色がついているので注いだら日本酒
の微妙な色がわからなくなってしまうかも、と思ってしまいまして・・・😆
(酒飲みにしか思い浮かばない理由やな・・・by妻)
でも、飾って見ているだけでも、とても楽しい気分になること請け合いです。
そして本日の記事を締めくくるのは、鹿児島県の誇る伝統工芸品、そう「薩摩切子」
です。これはもう本当にすごい。世界にも通用するものだと思います。
「江戸切子」も凄いですが、薩摩切子の豪快さと繊細さを併せ持つような独特の加工
技術でつくられた色鮮やかなカットグラスは、まるでガラスの宝石です。複雑なカット
により、このようなきらびやかで美しい輝きが出るのでしょうね。カットグラスだと、
ヨーロッパではチェコのボヘミア・グラスが有名ですが、あれはクリスタルで、彩色は
ありません。薩摩切子は、このように様々な色が付いていますので実に楽しいのです。
オッサン、もうため息です。ついでにお値段にもため息・・・😆
ということで、かなり長くなってしまいましたが、日本のテーブルウェアのご紹介は
これにて終了となります。
これがすべてではありませんが、我が国を代表する伝統的な生産地の多様な芸術作品
を鑑賞することができてとても楽しかったです。しかも陶・磁器、漆器、鉄器、そして
ガラス製品と、それぞれを代表するすばらしい産地の優れた作品を鑑賞できました。
このテーブルウェアフェスティバルはコロナの頃に一時中断していましたが、恐らく
毎年開催されると思います。オッサン、これが二回目で、だんだん雰囲気がわかってき
ました。次回は、もうちょっと余裕をもって見学して、できれば何か気に入ったものが
あれば小物を手に入れようかと思っています。
さて、本編はこれで終了となりますが、あと一回、番外編を書こうと思います。
(なんや、まだ続くんかいな・・・by妻)
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