Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2019夏:英国  ⑮移動日 ロンドン経由でバースへ 

   長かった湖水地方シリーズもようやく終わりです。旅行第4日目も朝早く起き、
  2日連続でイングリッシュ・ブレックファストを頂いてから、2日ぶりにトランク
  に荷物を詰め込み、慌ただしく出発の準備です。この優雅なホテルには、こんなに
  短期間の滞在でバタバタ出ていくアホな客はそうそういないのでは?おそらくもう
  二度とこのような素敵なホテルに泊まることはないと思うと、少々名残惜しい。

    


  湖畔には優雅に泳ぐ白鳥の姿が。でも鳴き声が美しくないな・・・

  湖水地方に2泊して目いっぱい観光しましたが、それでも玄関口のウィンダミア湖の 
 周辺をウロチョロしただけです。もう1日あれば、もう少し豊かな自然が残っている所
 に行ってみたかったですし、整備されたフットパスをハイキングするのもいいよなぁと
 思いました。まぁ欲を言えばきりがない。
  午前8時15分にタクシーを呼んでもらい、後ろ髪をひかれるような思いでホテルを
 後にします。(アンタに後ろ髪なんてあったっけ? by妻・・・やかましいわ!☹)
  長い坂道を登り、ウィンダミアの鉄道駅まで車でも約7~8分です。ガイドブックに
 徒歩で20分って書いてあったけど、これはちょっと無理っすよ。「駅から徒歩✕✕分」
 という不動産の広告みたいだね。
  さて、朝のウィンダミア駅は小さな田舎駅なのにかなりの混雑。ほとんどがトランク 
 や大荷物を抱えたアジア系の観光客です。日本人と中国人が半々。湖水地方は日本人に
 根強い人気があるためか、この旅行では最も多く日本人を目にしました。(ロンドンの
 方が絶対数は多いけれど、密度的には湖水地方の方が目立つ感じ。)

  早朝は晴れていたのに、少し小雨が降りだしました。少し待っていると2両編成の
 ローカル列車が到着しました。折返し8:51発のオクセンホルム行きとなる、この列車
 に乗り込みます。オクセンホルムまでは約20分、9:10頃に到着しました。


  オクセンホルムの駅ホームには、ちょっと有名なコーヒースタンドがありました。
 以前テレビの旅番組で見た覚えがあります。軽トラック?を改造した店舗で、本格的な
 コーヒーを淹れてくれるらしいです。でもお店の人がいませんでした。

    

  ここから、一路ロンドン・ユーストン駅までヴァージン鉄道の特急列車に乗ります。
 スコットランドの大阪?グラスゴーとロンドンを結ぶ、ブリテン島の西側を走る路線
 です。(スコットランドの京都?、エディンバラとロンドンを結ぶ路線はブリテン島
 の東側を走ります。) ここでは、日本人ツアー客の小集団がいました。
  さて9:24発の特急列車の一等車に乗り、一路ロンドンへ向かいます。鉄道乗り放題
 のブリットレイル・パスを持っているのでお得です。シートサービスの食事も出ます。
 朝食を食べたばかりですが、料金に含まれているのでせっかくだから二度目の朝食を
 取ることにしました。スモークサーモンとスクランブルエッグにライ麦トーストです。 
 ゆっくり車窓風景を見ながら、温かいコーヒーとともに楽しみます。
 (ちなみにワインはないか?と聞いたら、朝はありません!とピシャリ。アホな事を
 聞いてしまった・・・)

  初日にロンドンからマンチェスターまで乗った列車とほぼ同じタイプ。機能的で斬新
 なデザインの、カッコいい列車です。飛行機みたいな感じなのは、ヴァージン航空会社
 が運営している会社だからかな?

  イングランド中部ののどかな草原がしばらく続き、羊や牛が放牧されている風景が
 印象的でした。ロンドンに近づくにつれて人家が増えて町が大きくなっていきます。
  約2時間半ほど列車に揺られて、予定通り12:10にロンドンのユーストン駅に到着。


  ここからさらに次の目的地、イングランド南西部の観光保養都市バースに向かいます。
 この方面(ブリストルやウェールズ地方のカーディフ等)に行く列車は、ロンドン西部
 のパディントン駅(ヒースロー・エクスプレスの出発する駅)まで行かねば乗れません。
 東京に喩えると、新宿駅から品川駅に向かう感じです。しかし、ロンドンには山手線は
 ないので地下鉄で移動します。大荷物を持って、人込みのなか階段を昇り降りするのは
 キツイです。もう少し歳を取ったらもうこんな旅行は厳しいよな、と思ったりしました。
  約30分くらいモタモタしながら、なんとかパディントン駅にたどり着きました。


  パディントン駅からは、グレート・ウェスタン・レイルウェイの急行列車に乗ります。
 ホームの売店でカップ入り白ワインを買って、13:00発のブリストル行きの列車に乗り込
 みます。この列車もなんだかさっきの列車に似ているな、デザインは違うけど。

  車内はこんな ↓ 感じ。さっきの列車に比べると普通っぽいですね。一等車はかなり
 空いていました。

  この列車は乗車時間がさほど長くないので、一等車のサービスはサンドイッチの軽食
 と飲み物だけです。まぁ朝食を二回も取ってしまったので、お昼はこれで十分です。
  この路線は沿線人口がやや多いようで人家が多く、車窓風景はあまりパッとしません。
 途中のレディングを過ぎてからはちょっとのんびりした田園風景になり、約1時間半弱
 で目的地のバース・スパ駅に到着です。

  バースと言えば、「神様、仏様、バース様」と呼ばれた・・・ちゃう、失礼しました。
  駅名の「スパ」からもわかりますように、温泉の出る有名な保養地です。いつ頃から
 温泉が出ていたかというと、なんと古代ローマ時代。西暦200年頃だそうです。
  古代ローマ人は、映画「テルマエ・ロマエ」でも紹介されたように、無類の温泉好き
 だったそうで、征服したばかりの植民地ブリタニアでもこの地で温泉を発見し、早々に
 温泉設備を整備した都市を作り上げてしまいました。そういえば英語ではお風呂のこと
 を ”Bath” と呼びますよね。この町の綴りと一緒です。ちゅうことで、ここはイギリスの
 有馬温泉か草津温泉かっちゅうくらい有名な温泉保養地なんだそうです。


  さぁ、まだ日は高い。ホテルにチェック・インしてバースの町を観光します。

  なんだか明るくてきれいな街のようです。楽しみです! 

  スミマセン、続きます。