Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2020年3月 京都 ⑦清水から産寧坂、高台寺へ

  今夜もダブルヘッダー(アホ)、昨年春の京都の旅を続けます。 
  清水の舞台からでしたね。順路に従って山道を歩いて行くと、真正面から清水の舞台
 を眺められるスポットに出ました。ワオ!(んメ~リケンか、オッサン!by妻)

  ここまで来るのには多少時間がかかって疲れましたが、これは見るべきですね。創建
 時に、果たしてここまで「見せる」という意識があったか否かはわかりませんが、視覚
 的効果は抜群ですね。舞台芸術の粋、素晴らしい演出と言っても良いかと思います。


  そして順路に従って坂道を下っていくと出くわすのが「音羽の滝」です。滝、という
 には無理がありますが、あくまでイメージね。観光客が滝?というか、ちょろちょろと
 流れ落ちる水を柄杓で掬って、手指を洗います。順番待ちですね。

    

  そして清水の舞台の真下を通ります。見上げるような高さですね。これを着想・設計
 した人は天才だ。称賛を惜しみませんよ!  


  いやぁ醍醐寺も良かったけど、清水寺も負けていません。所蔵する仏像や文化財では
 醍醐寺に軍配が上がりますが、総合的印象度では甲乙つけがたい。どちらも超一級です。
 ボルドーワインに喩えれば、どちらも格付け第一級の5大シャトーです。
 さしずめ迫力があって豪奢な醍醐寺がムートン・ロートシルトなら、力と優美さの拮抗
 する清水寺はシャトー・マルゴーかな。(アホ)


  清水寺の見学を終えますと、もう既に午後3時です。まだ醍醐寺と清水寺しか見てい
 ません。京都のお寺は午後5時に閉まる(最終入場は遅くても4時半)ので、あと一か所
 回れるかどうか・・・(イヤ、別にオリエンテーリングやないんやから・・・by妻)
  清水寺の参道を途中で北に向かう「産寧坂(さんねいざか)」を通り、祇園八坂神社
 の方へ向かいます。この辺りは土産物屋やお洒落なカフェが軒を連ね、現代の観光都市
 京都のイメージです。ちょっとイメージ的にはおしゃれ過ぎてオッサンには合わないな。

 お、産寧坂の途中にも見事な枝垂桜の大木がありますね。観光客もそれなりに多いです
が、おそらく通常よりははるかに空いていると思います。なんせ、外国人がほぼ皆無。

   

  産寧坂を下ると、またちょっと洗練され過ぎたお土産物屋がいっぱいです。嵐山みた
 いな雰囲気やな・・・まあこれはこれで若い女性のお客を呼ぶにはいいんだろうけど。
 オッサンにはあまり合わない感じですが、途中にお線香の専門店があったので、お供え
 のためのお線香を買いました。サンプルで香りを嗅ぐことができて、ちょっと高貴な?
 感じの「白檀の香りの線香」を買いました。ま、買い物するといってもこの程度かな。

    

  さて、この観光客向けの土産物屋ストリートが突き当たる場所が、高台寺の敷地です。
 豊臣秀吉の正室、北政所(きたのまんどころ)ねね様のゆかりのお寺です。

    

  しかし、まず見学するのはこの坂道の上にある高台寺の本坊ではなく、5時までしか
 開いていない塔頭の圓徳院です。ここは、ねね様が秀吉の死後19年間を過ごした場所だ
 そうです。ここの建物と庭園は、伏見城の化粧御殿とその前庭を移築して作られたそう
 です。では早速見てみましょう。観光客の行き交う通りに面した「唐門(からもん)」
 から内部に入ります。ここの唐門は質素ですね。

     

 
  まずは方丈を見学します。ここには有名な襖絵がいくつかあります。  

  そのうちの一つ、赤松燎画伯が平成7年に描いた「白龍」の襖絵です。
 荒れ狂う波涛の合間から、一気に天をめざす白龍。その姿は、乱世を己が力で統一した
 秀吉そのものであると言われています。これには、ねね様もご満足なのでは?

  そして、ここ圓徳院の見どころといえば、なんといっても庭園です。南庭と、有名な
 北庭があります。先に現代風の南庭を見学します。白砂が大胆にも広く敷かれており、

 スケールの大きさを感じさせます。


  そして、ねね様が伏見城から移築させたという北庭です。当時の原型をほぼそのまま 
 留める桃山時代の代表的庭園のひとつです。賢庭の作で、後に小堀遠州が手を加えたと
 いうことです。国の特別名勝に指定されています。

  
  枯山水ですが、多くの巨石が石組として配置されています。かなり大胆で、迫力があ
 りますね。パンダ君もちょっと大胆ちゃうか?(by妻) 


  細長い庭園はかなり変化に富んでいて、細かく見ていくと結構時間が必要です。

 枯山水の白い砂の道が、本当の川の流れのように見えてきました。かなり広いよな。 

 
  ここはあまり観光客はおらず、じっくり見学ができました。でもそのお蔭でもう午後
 4時を過ぎてしまいました。この後はお寺の見学は諦め、八坂神社から円山公園へと向
 かいます。はい、お約束のごとく続きます。(もうええ加減にしいや・・・by妻)