Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2021年GW 東北の旅(3泊4日) ➀いきなりハプニング

  2015年のフランス・ドイツの旅が終わったばかりですが、今年のGWの旅を始めます。
 マンボウ措置のなかでどうしようかと思いましたが、オッサン一人旅なので気を付けて
 行ってきました。結果論ですが、大した問題は無かったように思いますけど・・・


  5月1日の朝、自宅を出て埼京線で大宮まで行き、そこから東北新幹線に乗車します。
 東北新幹線に乗るのは久しぶりです。2014年までは仕事で東北地方のお客様も担当して
 おりましたので、出張でよく乗ったのですが、たぶんそれ以来ですね。懐かしい。

  大宮を8:21発の盛岡行きの「はやぶさ号」でしたが、先頭は「こまち」号タイプの
 車両を連結していました。ものすごく先端がとんがっていて異様な形をしていますね。
 昔はもうちょっと穏やかだったような気がしますが、おそらく風の抵抗を少なくして、
 最高速度を上げるために改良してきたのだと思います。(さすが電車小僧。by妻)


  東北新幹線(大宮より先)は、東海道新幹線に比べるとスピードが速いようです。
 最高速度は時速300Kmだったと思います。窓の景色がすっ飛んでいく感じです。大宮を
 出ると仙台までノンストップ。なんと一時間後の9:30には仙台に着いてしまいます。


  この列車は仙台を出ると盛岡まで各駅停車ですが、加速・減速の性能も良いみたいで
 ほぼ10分置きに駅に停車するのですが、スピードは衰えません。日本の高速鉄道の技術
 は本当に素晴らしいですね。
  宮城県と岩手県の県境にある栗駒山は、まだ真っ白な雪が残っていました。


  10:11に岩手県南部の一ノ関駅に到着。だだっ広い駅構内を横切って在来線ホームまで
 向かいます。ここから在来線に乗り換えて8分、最初の目的地である平泉に向かいます。
 乗り換え時間が6分だったのでかなり急ぎました。平泉駅には10:23の到着です。



  平泉駅前はロータリーになっていて、広々してすっきりしています。この駅前からは
 休日のみ運行の平泉の観光名所を巡るバスが30分おきに出ています。  

  奥州平泉は、その名も高い中世の奥州藤原家三代(滅亡した四代目はカウントされ
 ない)の栄華が今に残る歴史的な観光地です。近年、世界遺産にも登録されました。
 今まで訪れる機会がありませんでしたので、今回の旅行では真っ先に観光しました。


  しかしその観光地を巡るバスがちょうど出発直後だったので、最初の目的地である
 世界遺産に指定された名刹「毛越寺(もうつうじ)」には徒歩で向かいます。平泉駅
 からは歩いて10分なので、次のバスを待つ時間に到着してしまいます。
  休日の午前中の平泉駅前はひっそりしていて、毛越寺に向かう道もたまに地元の方
 とすれ違うだけで、車もたまにしか通りません。本当にのどかです。観光シーズンに
 入っていますが、コロナの影響で連休中のイベントはすべて中止となっているので、
 訪れる観光客も少ないようです。そんな時に来てしまってスミマセン・・・


  と、ここで大変なことが起きました。毛越寺に向かう道を歩いていると、突然スマホ
 の緊急地震速報が鳴り始めました。あの、不安を煽るチャイムのような音です。続いて
 合成音声のアナウンスが・・・「地震です!地震です!」
 え? ここで? と思った瞬間に、グワングワンと地面が揺れ出しました。かなり強い
 揺れです。見ると信号機がユッサユッサと上下動を繰り返していて折れそうなくらいに 
 しなっています。走っていた自動車も止まり、歩道を歩いていた女子高生?のグループ
 がキャーキャー言っています。しばらく(10秒くらい?)揺れが続きました。そして
 平泉町の防災無線の放送が入りました。いや、旅行先でこんな大きな地震に遭うとは。


  落ち着いてスマホで情報を探ると(スマホは繋がっていました)、震源地は宮城県沖
 でマグニチュード6.8、最大震度5強ということでした。関東でも揺れたようです。

  幸い、犠牲者が出るような大地震ではなく、その後の情報では震源が深いために津波
 のおそれはなかったとのことで安心しました。震度は、さっき通ってきた宮城県北部の
 地域や岩手県一関市で震度5強、自分の居た平泉町は震度4でした。震度4でも結構な
 恐怖を感じましたので、それ以上の震度の場所では生きた心地がしなかったでしょう。 
 そう思うと、東日本大震災は途轍もない大惨事だったのだなと改めて思います。
  この地震では若干の被害は出たものの、大惨事には至らずホッとしました。
   
  しかし、こんな時期にノコノコ東北まで旅行に行ったから神様が怒ったんちゃうか?
 と妻に言われた気がしました。でも、もうここまで来てしまったもんね。
  そして気になるのが、この影響で交通機関がどうなるかです。案の定、東北新幹線と
 在来線の東北本線は全線で運転見合わせです。まずは線路や設備に被害がないかを確か
 めて、被害がなかったとしても試運転をさせてからの復旧になりますので、運転再開に 
 は相当な時間がかかるように思われました。(実際、その通りでした。)
  もし、もう少し遅い便の新幹線に乗っていたら、ここにたどり着く前に新幹線の中で
 缶詰になり、一日無駄になってしまったところでした。(後で聞くと、運行中の新幹線
 車内の電気は止まり、車内販売もなく乗客は夕方まで車内に閉じ込められたそうです。)
  オッサン、悪運が強いようです。(イヤ、不幸を呼ぶ男や。by妻)


  幸い平泉の町中は家屋や樹木等の倒壊もなく平静を保っていましたので、取り敢えず
 目的地の毛越寺まで行く事にしました。(オイオイ、オッサン。呑気やな。by妻)
  地震の影響で拝観中止になっていたらどうしようかと思いましたが、さすが世界遺産
 (・・・は関係ないと思うで。by妻)、通常通りオープンしていました。やはり観光客
 は少なく、静かな雰囲気です。数分前に地震があったことも忘れそうなくらいです。

  入口前には、きれいなキリシマツツジ?が赤く燃えるように咲いていました。

    


  地震の影響が気になりますが、せっかく来たので普通に観光していきます。
  (不謹慎でスミマセン。でもここまで来たら他にやることがないしね・・・)
   
  奥州藤原氏ゆかりのお寺(迎賓館のような位置づけだったそうですが)であり、当時
 のままとはいきませんが、極楽浄土をイメージして作られたという美しい庭園が有名で、
 世界遺産にも登録されています。私も名前には聞いたことがありましたが、どんな場所
 なのかはよく知りませんでしたので、楽しみです。  

   

 
  次回は毛越寺の境内と、広大で夢のような美しい庭園を鑑賞します。 
  (今回は何回続くんかな。イヤミちゃうけど。by妻)