Bonne(ボンヌ)のブログ

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2017年夏、北欧&ドイツの旅 ㊳ハンブルク市立美術館~その1~

  いつまでもダラダラ続いていました4年前の北欧&ドイツの旅。ピッチを上げます。
  さて北ドイツの大都市ハンブルクを二時間で観光するという、罰当たりなオッサン。
 中央駅のすぐ近くにある、ハンブルク市立美術館(クンスト・ハレ)に向かいます。
 ここは中世から近現代に至るまでの名画を所蔵する、ドイツでも有数の美術館なのです。
 重厚な造りの建物ですね。駅のすぐそばの便利なところにありますので訪れやすいです。
  オッサンは海外旅行に行くときは、必ず美術館には行くようにしております。日本で
 は見られない名画が間近に見られるので、見逃すのはもったいないのですよね。今回は
 ヘルシンキ、ストックホルム、コペンハーゲンといった北欧諸国の首都3都市の美術館
 を見ることができなかったので、ここハンブルクの美術館に照準を合わせておりました。  

  内部はすっきりした展示で、とても見やすいです。日本と違ってゆっくり芸術鑑賞が
 できる環境です。ここも写真撮影はOKです。


  それでは時代順にみて参りましょう。
  いきなりコレ ↓ です。「グラボウの祭壇画」と呼ばれている、1379年制作の祭壇画。
 中世で最大規模の作品だということです。なんだか聖人がゴチャゴチャいっぱい居る
 だけの感じですが、かなりの気合がこもった力作だということで、つとに有名です。
 中央にはキリストの磔刑図があります。中世というのはこんな時代だったのですね。
 ハンブルクの聖ペーター教会の祭壇画として造られたものだそうです。

 中世の祭壇画ですね。上段が旧約聖書、下段が新約聖書(キリストの生涯)でしょうか?

  北方ルネッサンスの時代(15世紀末頃)からは、ちょっと血が通った人間的な絵画
 作品が現れます。フランドルの画家による、聖母子と洗礼者ヨハネかな?

  こちらはハンス・ホルバインの1500年の作品です。誕生したばかリのキリストを、

 聖母マリアがユダヤの神殿にお披露目しているところのようです。

  続いて北ドイツを代表する北方ルネッサンスを代表する画家、ルーカス・クラナッハ
(息子)の寓意画「カリタス(慈愛)」です。オッサンに一番不足しているものかな。
 ・・・アホう、甘ったれてるんやないで・・・(by妻) 
  時は16世紀、既に宗教改革が始まっている頃ですね。こんな絵を描いても大丈夫。

   

  お次は古代ギリシャ・ローマの題材を描いたクロード・ロランさんの作品。どこかで
 こんな絵を見たことがあるよね、って感じ。ルーヴルにもあったよなぁ。
  「カルタゴの女王ディドーと英雄アエネアス」だそうです。古代ギリシャとローマは
 西洋文化の原点なのですよね。それを結びつけたのが異質な東洋の通商国家カルタゴだ
 というのもちょっと盛っているかな? これはもう17世紀後半の作品です。


  あ、ここにもレンブラントがありました。17世紀ネーデルラント(オランダ)を代表
 する肖像画家ですね。自信満々の表情の中に、モデルの人間性がにじみ出ているような
 感じですね。ただの肖像画ではなく、類稀な天才による芸術性の発露だと思います。

      

 もう一つレンブラント。神殿の中のシメオンとアンナだそうです。キリストの祖父母?

      

  古典絵画の展示ゾーンから、この階段を下りて行くと近現代の傑作名画が展示されて

 いるコーナーに行けます。現代都市ハンブルクの美術館の真骨頂は、こちらなのです。

  はい、ここまで30分で流してきました。ここからは気合いを入れて鑑賞します。
 (オイ、ずいぶんエラそうな態度やの~レンブラント先生に叱られるで~by妻)
  スミマセン、続きのようです・・・