Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

久しぶりに関西の旅 ②伊賀忍者屋敷と上野城

  伊賀上野のお城のある公園の中にある、伊賀流忍者博物館を見学します。残念ながら
 この日は「忍術ショー」の公演はなく、博物館と忍者屋敷だけを見学します。ここは、
 結婚した直後に妻と遊びに来た覚えがあります。

  茅葺屋根の普通の民家のようですが、忍者屋敷なんだそうです。お、玄関口に忍者が!
 20分おきにガイドの方が説明をしてくれるそうです。では、行ってみましょう。
  なんとガイドの方は忍者の格好をした若い女性、「くのいちのすず」と申します、と
 自己紹介をしていました。仕事とはいえ、お疲れ様です・・・
  この「すずさん」が忍者屋敷に仕掛けられたいろいろなからくりを説明してくれます。
 どんでん返しの壁やら、棚を外した階段で二階に上がったり、なかなか面白いです。   
 「すずさん」が自ら実演してくれますので、お客さんも「おぉ」と歓声を上げています。
 明かりをつけると、天井裏から「くのいち」が我々のことを監視していました。(アホ)

  忍者の任務は偵察・スパイですから戦わない・争わないのが基本で、屋敷の仕掛けも
 「逃げる、隠れる、見張る」ことが目的です。そうなんや~(by妻)
  最後にすずさんが、「もう一度ご覧になりたいものはありますか?」と聞きますので
 オッサンはすかさず「床から刀を取り出すところをもう一度見たいです」とリクエスト
 しました。(調子に乗るな、オッサン!by妻)
  床の羽目板を足で踏むと同時に、開いた隙間から刀を取り出します。かなりの早業で
 スマホ写真ではブレてしまうくらいにスピードがありました。やるねぇ、すずさん。 

 

  カッコい~!でも実際の忍者は、命が懸かっていたので必死だったのでしょうね。
  この後は博物館を見学しました。「ニンジャ」は外国人に人気があるためか、外国人
 向けのお土産も売っていましたが、今は外国人観光客は皆無なので商売あがったりです。
 日本人の観光客がパラパラと訪れるだけで、経営にも支障がでているのではないかと。
  昔の忍者の姿や生活、生き様などがわかるような展示・解説をしていました。やはり
 時の権力者のために隠密に活動することが多く、非常に過酷な人生のように思います。
 証拠を残さないために文書にはせず、重要なことは自らの体を傷つけてその痛みととも
 に記憶したということです。何もそこまでせんでもえぇのになぁ・・・

         

   そういえば歌舞伎にも忍者のような呪術を使う者がときどき登場します。有名なの
  は、「伽羅先代萩」に登場する仁木弾正(にきだんじょう)ですね。ここの展示にも
  ありました。仁木氏は伊賀上野の城主でもありました。

          

  仙台伊達家のお家騒動のさなかに乗っ取りを企む家老の悪役ですが、ネズミに化けて
 家宝の巻物を奪ったり、一筋縄でははいかないなかなかの役者です。筋書を面白くする
 ために伊賀忍者のイメージが利用されたようですね。
  そのほか、一世を風靡した忍者ものの栄華のポスターなどもありました。

  市川雷蔵演じる霧隠才蔵(きりがくれさいぞう)です。八千草薫さんも登場します。
 昭和40年頃の作品ですね、オッサンが生まれた頃の映画です。見たことないけど・・・


  さて伊賀忍者屋敷を見学した後は、伊賀の国の名城上野城に参ります。1583年に築城
 され、江戸時代初期には徳川家康の肝いりで伊予の宇和島城を造らせた藤堂高虎が入城
 して改築されましたが、明治時代に廃城となり、その後地元の有力者の力で天守閣のみ
 再建されたということです。オリジナルのお城ではないのですが、国の史跡に指定され
 ています。お濠に囲まれた「高石垣(1611年)」が唯一往時の雰囲気を残しています。 

  天守閣はもとあった場所ではないところに復元されたようです。遠足の小学生たちが
 見学に来ていて賑やかでした。オリジナルの城ではないのですが、日本の城100選にも
 選出されている名城です。

  近年になって再建された天守閣は美しい外観です。

  内部は藤堂高虎さんのゆかりの品や、この天守閣を再現した地元の名士と、その呼び

 かけで協力した著名人の作品が展示されています。藤堂高虎さんの時代の鎧兜かな?

  こちらは2階の天井にはめ込まれた、著名人の描いた絵やサインです。著名日本画家
 の横山大観や土田麦僊(つちだばくせん)、堂本印象などの作品もありました。

  依頼をすれば、地元の観光ガイドの方がじっくり案内してくれるようです。
  最後に上野城から周辺の眺めです。

  この後は上野の街中に戻り、ご当地名物の昼食です。楽しみです。
  (お?この日はお昼抜きではないんやな・・・by妻)
  スミマセン、続きます。