Bonne(ボンヌ)のブログ

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2022年夏:礼文・利尻島の旅 ⑪礼文島の高山植物園を見学 ~その1~

  礼文島の記事の続きです。
  スコトン岬を見学して、再びレンタカーで次の目的地に向かいます。礼文島はさほど
 広くはありませんし道路も限られた場所にしか通じていませんので、そんなに急がなく
 ても大丈夫です。しかし、オッサンはまた寄り道をしてしまいます。  

  ここは日本最北端の湖、久種湖(くしゅこ)。下の地図で水色で示された場所です。
 海岸に近いのですが淡水湖で、近くにはキャンプ場があります。4月にはミズバショウ
 が咲くので観光客が多いそうですが、7月はひっそりと静まり返っています。

         

  道路の近くには人家もありますが、湖畔は静かで鳥の鳴き声だけが響き渡ります。
 こんな湖(といっても池みたいですが)が礼文島にあるとは知りませんでした。

  ちょっと休憩してから、本来の目的地の高山植物園に参ります。礼文島は「花の島」
 と呼ばれるほど自然の高山植物の宝庫なのですが、本格的な見どころはそれなりに山道
 を歩いていかなければなりませんし、それぞれの植物の旬の時期は2週間から長くても
 一か月しかないので、たくさんの種類の植物を一度に見ることは難しいようです。
  しかし高山植物園では、人間の管理の手が入っているものの、多くの植物が一度に見
 られるので、ちょっとした観光名所になっています。あれ?着いてみると、意外に質素

 な小屋があるだけです。ここで本当に高山植物が見られるのでしょうか?

  中に入ると、観光客が数名。係の人が何やら説明しています。なんと、実はオッサン
 もひそかに楽しみにしていた「レブンアツモリソウ」はこのところの高温のため枯れて
 しまって、花が見られないとのことです。え~!😱 
  レブンアツモリソウは、礼文島固有種のラン科の植物です。美しく可憐な花姿が人気
 を呼び、盗掘や群生地への観光客の立ち入りによって個体数が激減してしまい、絶滅危
 惧種となっています。今ではスカイ岬近くの群生地等のごく一部にしか自生場所はなく、
 厳重に保護されているそうです。本来の開花時期は5月中旬から6月中旬までとされて
 いますが、礼文島を訪れる観光客を喜ばせるために、この高山植物園では人工的に開花
 時期を調節して8月中旬の観光シーズンまで花が見られると聞いていました。それなの
 に、1ケ月も早くもう花が終わってしまったのです。あぁ、ショック!😓


  それでもオッサンは未練がましくも、枯れてしまったレブンアツモリソウを見に行き
 ました。管理小屋のすぐ近くにありました。常に監視が必要だからでしょうか。

  こんな感じ ↓ です。もうがっかり・・・花は既に切り取られたり、萎れてカサカサに
 なっていました。やっぱり暑くなるとダメみたいですね。(といっても25℃くらいです
 けれどね。)

  管理小屋の中には、なんとホルマリン漬けの花が展示されていました。ちょっとな~
 こんな標本なんか見ても仕方がないのですけど・・・😩

  本当なら、こんな感じの美しい花が見られたのでしょう。またいつか、リベンジしに
 来たいと思いました。(そんなら、ちゃんと自然の群生地の方に行かんとな・・・by妻)


  あわよくばレブンアツモリソウを見られるかもしれないと思っていたオッサンの野望
 ?はあっけなく潰えました。(アホ) 気を取り直して園内に咲いている植物の見学に
 参ります。この日に花が咲いている植物を、きちんと掲示してくれていました。

  しかし高山植物は花が小さく目立たないので、しっかり見ていないと見落としてしま
 います。オッサンはちゃんと見つけることができたでしょうか?(アホ)

  園内はこんな感じ ↑ です。油断をすると雑草が生えてくるので、手入れがとても大変
 だと思います。草むしりをしている係の人たちが数人、黙々と働いていました。お疲れ
 さまです。その努力のおかげで、いつでも高山植物を見ることができるのですね。
  スミマセンが長くなりそうなので、続きは次回へ!(ケチめ!by妻)