Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

思い出の旅2007:シチリアの旅 ①やってくれるぜ、アリタリア航空・・・

  先日、妻と一緒に行った2007年のシチリア島の旅行で、妻が書いていた日記を見つけ
 ました。思いのほかいろいろと細かく書いていましたので、15年も前のことですがオッ
 サンも鮮明に思い出してきました。今更こんなことを書いてもな・・・と思う気持ちも
 ありますが、妻と一緒に旅行した思い出を残しておくのもいいかなと考え、思い切って
 書くことにしました・・・情報はもう古いので、旅行記としても全く参考にはならない
 と思いますが、よろしければお付き合いいただければと思います。(既に私が付き合い
 きれんと思うわ。by妻)
  
   では、何回続くかわかりませんが、15年前のシチリア旅行を再現?します。
  (なんだかんだ言って、オッサンは暇やの~ by妻)  


  さて、妻の日記によれば2007年8月5日、朝7時に起床。妻は、ベランダの植物に
 水やりをし、私はギリギリまで旅行先の情報をネットで調べたり、イタリア語の勉強を
 していたようです。(オッサン、記憶にないんかい!by妻)
  8:50に頼んでおいたタクシーに乗り、たまプラーザ駅から空港バスで一路成田空港へ
 向かいました。予定よりだいぶ早く到着しましたが、たぶん多少渋滞してもいいように
 バスの到着時刻は余裕をもたせた設定になっていたようです。我々が乗る飛行機は、 
 13:35発のJALのローマ便です。この時には既に2007年度中に廃止が決まっていて、その
 後JALのローマ便は復活していません。客室乗務員の方も「路線の件では、今後大変な
 ご迷惑をおかけします」と言って乗客に謝っていました。いや、あなたのせいではない
 ですよ、あの当時既に航空会社は苦境に陥りつつあり、仕方なかったと思います。 


  空港到着は11:00頃だったと思います。マイレージで無料航空券2人分ですが、なんと
 この時はビジネスクラスの予約が取れたのです。オッサンは当時毎週のように国内出張
 をしていたので、マイル有効期限の3年以内でそのくらいは貯まるのですが、繁忙期の
 ヨーロッパ便のビジネスクラスの無料航空券の座席をゲットするのは至難の業でした。
 この時は、パリやロンドンではなくローマ便だったので多少は競争率が低かったと思わ
 れ、なんとか2人分の座席が確保できたのでした。今思えば、かなりラッキーでした。
 (私のおかげや。オッサンは「持っとらん」からな。by妻)
  夏休みでごった返す成田空港国際線の出発ロビーですが、ビジネスクラス専用カウン
 ターでのチェック・インはとてもスムーズで、待つこともなくすんなり手続きができま
 した。妻は「ちょっと快感やな。」と日記に書いていました。いつもはエコノミーで、
 押し合いへし合いしながらだったからね・・・
  カウンターのお姉さんは、「パレルモまで行かれるんですね。だったら荷物はローマ
 ではスルー扱いにしておきますか?」と尋ねたのですが、オッサンは「いえ、いったん
 ローマでピックアップして、再度チェックインします」と答えました。その理由は・・
 乗り継ぎの飛行機がアリタリア航空だったからです。(要は、まるで信用していないっ
 ちゅうこっちゃな・・・by妻。はい、その通りです。大変失礼ながら、他の航空会社の
 便からのスルー扱いにしてしまうと、すんなり荷物が出てくる保証はないと考えたので
 す。そして、この判断は正解でした・・・by私。) 


     


  さらにビジネスクラスだと空港のラウンジも使えます。今よりもゴージャスだったと
 記憶しています(航空会社の節約が徹底されはじめる前だから)。妻の記録では、二人
 ともお寿司やおにぎり、サンドイッチなどを食べ放題、飲み放題(ワインやシャンパン)
 だったようです。ちょっと恥ずかしいけど「タダ食い、タダ飲み」やで・・・飛行機に
 乗ると気圧の関係で酔いやすくなるので、アルコールはほどほどにしたとは思いますが。
 (どうせ乗ってからもワインを飲むからセーブしただけやろ?by妻)


  そして機内に入って驚き! 座席は前から二番目の席だったのですが、これはどうも
 ファーストクラス仕様の席でした。機材繰りの関係でファースト・クラスの座席がある
 機種だったようですが、ローマ便にはファーストクラスの設定はないので、ビジネス・
 クラスの客にもビジネス・クラスの料金で開放しているようです。(いや、わしらは
 無料航空券だからビジネス・クラス料金どころか、タダ乗りやで。by妻)
  しかし残念ながら料理と飲み物(お酒)はビジネス・クラス用のままで、座席だけが
 アップグレードサービスを受けたような感じです。ファースト・クラスだったら、この
 時はボルドーの格付ワインや、ブルゴーニュの特級クラスのワインをサービスしてもら
 えたはずなのに・・・(何を言うとるんや、どこまで厚かましいんじゃ。by妻)
  写真は12時間後のローマ到着前ですね。こんな感じ ↓ で古臭いタイプですが、ほぼ
 フルフラットシートでゆったりしており、全く疲れませんでした。もうちょっと乗って
 いたいくらいでしたね。(なんでオッサンはのっぺらぼうなんじゃ? by妻) 
  やっぱり景色が見たいからオッサンが窓際ですね。お子ちゃまだから・・・

  ローマ便なので、機内のクラシック音楽はイタリア・オペラの曲がかかっていました。
 料理やワインもイタリアのものが出てきたと記憶しています。(そらそうやろ。by妻)


  妻の日記に書いてあったので思い出したのですが、我々の反対側のシートには、どう
 やら某タレントさん夫妻が搭乗されていたようです。芸能界には疎いオッサンにはよく
 わからなかったのですが、奥様はバラエティや旅番組によく出てくる方で、ご主人様は
 渋い脇役を演じることの多い俳優さんのようです。(帰国してから調べたら、結構有名
 な方で、オッサンもテレビの旅番組に出ている奥様を見て、「あぁ、あの時の人だ」と
 理解できました。ご迷惑になるといけませんので、名前は伏せさせていただきます。)
 妻は気になるようで、ちらちらと見ていたようでした。


  オッサンはこの12時間の搭乗時間内で、シャンパーニュのピぺ・エドシックを何度
 もお代わりしていたと書かれていました。😆 しかし客室乗務員の方は嫌な顔もせず
 サービスしてくれました。「こちらが何か困っているなと思ったら、すぐに駆けつけ
 て手伝ってくれた」と妻の記録にはありました。オッサンはそういうことには無頓着
 なので、まったく気づいていませんでした。😆 (ニブいんや、オッサンは。by妻)    


  飛行機はかなり揺れたようですが、快適なシートでゆったり過ごしているうちに、
 予定よりも少し早くローマ・フィウミチーノ空港に到着しました。予定では19:15到着
 でしたが、19時頃には到着したようです。南ヨーロッパのローマでも緯度は日本より
 高いので、夏の19時はまだ明るいです。いったん荷物をピックアップし、JALの到着し
 たターミナルC?から、乗り継ぎ便のアリタリア航空のパレルモ行きの出るAターミナル
 に移動します。方向音痴のオッサンはやっぱりすんなりとは辿り着かず、20:45の出発
 時刻の一時間前までにはなんとかアリタリア航空のカウンターに着きました。


  やれやれ、これでなんとかパレルモまでは無事に行けそうだ・・・と思った直後に、
 オッサンが差し出した航空券とパスポートを受け取ったカウンターのイタリア人のお姉
 さん(そらイタリアだから当然イタリア人やろ。by妻)が、眉間にしわを寄せて難しい
 顔をしました。そして一言・・・「オーベル・ブゥッキング・・・」
  😱😱😱😱😱・・・「なにぃ!?」


 「ムンクの叫び」顔に変わったオッサン、いきなりピンチです。
  オーバーブッキング・・・航空会社が、一定のキャンセルが出ることを見越して座席
 より少し多めに予約を入れることがたまにあるようですが、その予測が外れてキャンセ
 ルが少ないと、予約数に対して座席が足りなくなる、という事態に陥りますが、我々が
 巻き込まれたのはまさにコレでした。この乗り継ぎ便はマイレージの無料航空券ではな
 く、自腹で購入した格安の航空券だったので、優先ランクが低いためにはじき出されて
 しまったと思われます。(オッサンがケチるからやで・・・by妻)


   さぁ、どうするオッサン!? すみませんが、続きます・・・