Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

大相撲初場所六日目②:中入り後の取組・・・

  すみません、相撲観戦記事の続きです。
  帰宅してから録画していたNHKの中継を見ていると、当たり前ですがやはり視点が
 違うと印象が違いますね。オッサンは二階席から見ていたので、全体の動きは良く見渡
 せましたが、細かいところはテレビの録画を見て改めて「あぁ、こんな感じだったのか」
 と気づくことが多いです。テレビだとリプレイもしてくれますので見逃しはないですね。
  まぁ生観戦には「臨場感」というメリットはありますけどね。テレビに映らない場面
 (力士のしぐさなど)が見られるのも大きいです。


  さて中入り後、幕内の取組です。
  まず注目されたのは、ここまで5戦全勝の琴勝峰(ことしょうほう)関と、幕尻まで
 下がり後がない実力者・宝富士の対戦です。イケメンで恵まれた体格ですが、優しい性
 格?が仇となり伸び悩んでいた感じの琴勝峰関ですが、今場所は地力を発揮しています。
 一方、ケガのために力が出せず、ここ数場所低迷している宝富士関ですが、今場所勝ち
 越さないと十両転落のピンチです。どちらも負けられない一番。
  琴勝峰関が出足良く宝富士関を押し込みますが、老獪な?宝富士関は下がりながらも 
 相手を巧みに誘い込み、タイミングを見計らって見事にはたき込みを決めました。
 これでどちらも5勝1敗となりました。(写真はテレビの映像からです。)


  続いてオッサンの注目は、小柄ながらいぶし銀のような渋い相撲が光る琴恵光関と、
 北海道で公務員をしていた異色の力士、一山本関(名前もなんだか面白い)の対戦です。
 宮崎県延岡市出身の琴恵光関は、宮崎在住時には宮崎のローカルTV局のスポーツニュー
 スや地元地方紙のスポーツ欄でよく見ていました。当時は幕内と十両を行ったり来たり
 していましたが、最近は幕内に定着し、鍛え上げた強靭な足腰で粘り強い相撲を見せて
 くれます。
  一方、長身の一山本関は、腰高ですが長い手足を生かした突っ張りと出足が特徴で、
 「ミニ阿炎(あび)」と言った感じです。対照的な取り口の両者の対戦は面白いです。

  激しい攻防の末、一山本関の強烈な突っ張りをかわし、琴恵光関が土俵際で一山本関
 を引き落としで破り4勝2敗と白星を先行させました。一山本関は3勝3敗の五分の星
 となりました。(下の写真もテレビの録画映像です。)

 
  この後、隠岐の海関の休場が発表され、水戸龍関の不戦勝となりました。初日から
 5連敗と調子の上がらなかった隠岐の海関、やはり体調が万全ではなかったようです。
 現在の番付(前頭十二枚目)からすると、来場所は十両陥落は確定的。しかし焦らずに
 完全に治してから復帰してもらいたいものです。


  そして前半戦、最も物議を醸した一番は、これまた実力者の隆の勝関と千代翔馬関の 
 一番。ここまで5戦全敗と元気のない千代翔馬関を、隆の勝関がねじ伏せた・・・かと
 思いきや、なぜか物言いがつきました。あれ?どうしたんだろう?
  なんと、隆の勝関が相手の髷(まげ)を掴んだとのことで、反則負けとなりました。
 😱 審判員の皆さん、よく見ていますね~ 確かに、これ ↓ はダメですねぇ。 


   そうそう、人気者遠藤関の取組も会場が盛り上がりました。相手は輝(かがやき)
 関。なんだか北陸新幹線の列車名みたいですが、実はこの2人、石川県出身。郷土対決
 となりました。しかし永谷園のお茶漬けのCMなどでおなじみの、甘いマスクの人気者
 遠藤関が、突っ込んでくる輝関をマタドール(闘牛士)のようにひらりと身をかわして
 引き落としました。絵に描いたように見事に決まりました。これで遠藤関は4勝2敗。

  
  続いてはここまで5戦全勝のブルガリア出身の碧山(あおいやま)関と、強烈な押し
 相撲で今場所好調の阿武咲(おうのしょう)関の対戦。ド迫力の立ち合い!

  鋭い出足とぶちかましで、巨体の碧山関を圧倒した阿武咲関が見事な勝利です。
 これで両者ともに5勝1敗。


  心配なのが若手のホープ王鵬関です。言わずと知れた昭和の名横綱大鵬関のお孫さん、
 角界の内幕をばらして追放された貴闘力の息子さんです。場内からも、「たいほ~」、
 「たかとうりき~」との掛け声がありましたが、歌舞伎じゃあないんだから祖父や親の
 名前を軽々しく出されてもね~。
  この日も元気なく同じ若手の平戸海関の投げ技に土俵上で引っ繰り返されてしまいま
 した。これで6連敗、先場所の活躍が嘘のようです。なんとか立ち直って、再び力強い
 相撲を見せてほしいです。

  前半戦最後の取組は、オッサンがひそかに「哲学者」と呼んでいる北勝富士(ほくと
 ふじ)関と、いぶし銀の実力者・妙義龍関の対戦です。なぜ哲学者かといいますと・・・

  最後の仕切りの前に必ず、眉間に右手をやって瞑想するような仕草をするんですよ。
 今日はどうやって戦おうか、と考えているのでしょうか?
  しかし残念ながら妙義龍関にいなされ、はたき込みでばったり土俵上に落ちました。
 すかさず妻のご友人の相撲通の方(女性)から携帯メールで「哲学者は考え過ぎや!」
 と厳しいご指摘が入りました。たぶん妻もそう言っていると思います。
  (いや、オッサンは「なんも考えとらん」から、少しは見習った方がえぇで。by妻)


  スミマセン、長くなりましたので後半戦は続きの記事で・・・
  (もうどうだってえぇやん。昨日の取組やで・・・by妻)