Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2019夏:英国 ⑥エディンバラへの列車の旅

   英国の旅を続けます。長くてスミマセン。
   ヨーク駅に12時頃に到着。列車の運行状況を確認すると、なんとロンドンを出発
  する列車は午前中いっぱいほとんど運休とのこと。ということは、ここヨークに着く
  列車は午後2時以降ということか?おそらく、私が予約した午後1時発の列車は運休
  です。しかもその後の列車も予定通りに来るのかわからない・・・参った。
   私はエディンバラに向かうしかないので、とりあえずホームに出てとにかく待とう
  と思っていたら、奥の方に列車が停まっているのが見えました。電光掲示板で確認を
  したら、なんとスコットランド北部のアバディーン行き特急です。当然エディンバラ
  を通る列車で、午前11時54分発です。今、時刻は12時05分。少し遅れている
  のか?大急ぎで跨線橋だったか地下道だったかはもう忘れましたが、その列車のいる
  ホームまでダッシュしました。もう出発する寸前でした。乗車口は残り1か所だけ、
  駅員がいるところだけ開けていて、まさに最後の人が乗り込んだら出発というタイミ
  ング。「乗りまぁ~す!」と叫んでトランクを引きずりながら乗車口に突進します。
  駅員は「大丈夫、乗れるから!」と言って、トランクをデッキに乗せるのを手伝って
  くれました。私がなんとか列車のデッキに這い上がると同時に、ガチャンと扉が閉じ
  ました。文字通り、間一髪!


   どうやら予定の列車の一本前の便に乗れたようです。この列車が運休にならなかっ
  た理由はわかりませんが、とにかくエディンバラに向かうことができて良かった。
  さて、乗ったのはいいですがそこは二等車。デッキまで人で一杯になっていて身動き
  が取れません。せっかく一等車に座れる鉄道パスを持っているのに、風が吹き曝しの
  デッキから一歩も動けない状況。みんなバカンス客なのか大荷物を持っていて、通路
  は完全にふさがれています。ロンドンからの列車が大幅に間引きされているために、
  超満員となっているようです。仕方ないのでトランクの上に腰かけて、乗降口近くの
  窓を開けて(古い車両で、窓が開くんですよ!)車窓風景をぼんやり眺めていました。
   


   列車は北部イングランドを疾走し、ニューキャッスルという大きな町に到着します。


  ここを過ぎると北海沿岸の眺めの良いところに出ます。あいにくの天気で海は荒れて
  おり、まるで冬の日本海みたいでした。この辺りからスコットランドに入ります。

   
   途中のリゾート地のような駅で観光客がたくさん下車したので、ようやくデッキ
  から客車の方に移動でき、なんとか座ることができました。
   幸い、ヨークを出てからの遅れはほとんどなく、約1時間半ほどでエディンバラの
  中心にあるウェイヴァリー駅に到着しました。時刻は午後3時少し前。本来の予定よ
  り、ちょっとだけ早く着くことができました。この駅は狭い谷底にあるので、なんと
  なく窮屈な感じ。エディンバラの町はこの谷底の駅から這い上がって行く感じになり
  ます。駅のある谷を挟んで歴史的な旧市街と、新市街に分かれています。 
   これがヨークから乗ってきた、アバディーン行きの列車。古い車両で快適とは言い
  難かったですが、まぁ無事に着いたから良しとしよう。


  スコットランドの首都エディンバラは思ったより小さい町です。町の規模だけならば
 グラスゴーがスコットランド最大ですが、歴史はエディンバラの方が古くて、観光地と
 しても英国屈指の魅力的な街です。グラスゴーが大阪、エディンバラは京都かな?
 ここでは毎年夏にはジャズフェスティバルや芸術的な催しが開かれ、世界中から観光客
 が押し寄せてきますので、狭い町が大混雑するようです。
  ホテルも取りにくい(値段も高い)のですが、今回はネットで早めに予約し、新市街
 の駅近くにあるホテル・メルキュール(中級ホテル)に宿泊しました。 
  ウェイヴァリー駅から長いエスカレーターを2本乗り継ぎ、ようやく地上?の新市街
 に出ます。新市街と言っても18世紀の都市計画で作られた街なので、重厚な建物が建ち
 並ぶ、なかなか趣のある雰囲気です。
  写真の中央の時計塔がある重厚な建物が、ウェイヴァリー駅の駅舎。ホームはこの右
 手の崖の下にありますので、ぱっと見ではここが駅だとはわかりません。駅前の大通り
 が旧市街のプリンスィズ・ストリート。ホテルや高級ショップが並ぶメインストリート
 です。今夜の宿泊ホテルもこの通り沿いにあり、移動や観光に便利なロケーションです。
 遠景に見えるのが「カールトンの丘」という見晴らしの良い展望台で、ここは翌日行く
 予定です。ちょっと天気が回復してきてよかった。気温も思ったよりは高く、暖かい。


  まずはホテルにチェックインして重い荷物を部屋に置いて、身軽になって旧市街観光
 に出かけることにします。この日は土曜日なので、午後5時にはお店も観光名所も閉ま
 ります。時刻は午後3時過ぎ。またしてもダッシュの市内観光です。(結局、いつもと
 同じやな。by妻)    


  これ ↓ はホテルの部屋のベランダからの眺めです。眼下に新市街のスコット・モニュ
 メント(詩人スコットの記念像)があり、とても眺めがよいです。左手がウェイヴァリ
 ー駅。谷底の駅ホームを挟んで右手が観光の中心となる旧市街です。ホテルで一休みを
 することなく、勇んで観光に出発します。  

     

  
   次回は、エディンバラの旧市街を散策します。続く・・・