Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2019夏:英国 ⑨カールトンの丘、エディンバラ城

   先日、ミリタリー・タトゥー2017年の日本の陸上自衛隊中央音楽隊の映像を載せた 
  ところ、少なからぬ方々に「素晴らしい」とのコメントを頂きました。有難うござい
  ます。私はご紹介しただけなのですが、なんか嬉しい気分です。きっと当地でも高い
  評価を受け、日本の国際的評価を上げるのに一役買っていたことでしょう。陸上自衛
  隊中央音楽隊の皆様、企画・実行に携わった皆様、有難うございます。Good Job!
  
   さて、英国旅行の記事を続けます。予想通り、今回もズルズルと長くなってしまい
  スミマセン。しかも時間が経ってから書いているので、事実誤認や勘違いもあるかも
  しれませんが、悪しからず。(誤りに気づいたら、都度訂正していきます。)


   ミリタリー・タトゥーの見学を終えてからは、何をしたのかよく覚えていません。
  満足してしまったので、後はもうどうでもいい気分だったのかもしれません。ホテル
  に戻ってから、ミリタリー・タトゥーの第二部の花火の音が聞こえていたのを覚えて
  いるくらいです。午後11時過ぎだったように思います。凄い大きな音でしたので、
  毎夜これを聞かされる地元の方々はたまらんな、などと余計な事を考えていました。
  この日は疲れていたので、早めに就寝したと思われます。
   翌日は、お昼の列車で次の目的地である湖水地方に向かいますので、早起きをして
  少しでもエディンバラ観光をこなそうとしておりました。
   これ ↓ は早朝、ホテルの部屋のベランダからの眺めです。海に近いので、カモメが
  いっぱいいました。私が近づいても微動だにしません。なんかカワイイですね。
  ウェイヴァリー駅を挟んで対岸?の旧市街が良く見えます。中央の聖ジャイルズ教会
  の王冠ような塔もはっきりわかりますね。

  前日ミリタリー・タトゥーを観に行ったエディンバラ城もはっきり見えます。こんな
 に険しい崖の上に建っていたんですね。この日、もう一度ここへ観光に行く予定です。

  この日も移動日で、まともな食事にありつけるかわからないので、しっかり朝食を
 取ろうと、朝食会場がオープンする時刻(7:00)に朝食会場に向かいました。欧米の
 観光客は朝早くから動き回る人は少ないので(ただしジョギングをする人は除く)、
 比較的すいていました。ホテルの朝食は、やや簡素なコンチネンタルスタイルでした。
  チェックアウトが11時なので、ホテルに荷物を預けて観光に出発します。


  まずは、ホテルの真ん前のプリンスィズ・ストリートを通って、ウェイヴァリー駅の
 先に見えている小高い丘、カールトン・ヒルに向かいます。エディンバラも著名な観光
 施設のオープン時刻は早くても9:30なので、朝からでも入れそうなところから先に行こ
 うと考えたのです。(でも入口に柵があったりしたら入れないかな?とちょっと不安)
  この写真 ↓ (再掲)の奥の方に見えているのが、目的地カールトン・ヒルです。

  近いと思っていましたが、歩いたら結構な距離がありました。丘の上にある塔まで
 行く道が曲がりくねっていてわかりにくく、少々迷いました。途中で、30代くらいの
 東洋系の女性に、英語で「カールトン・ヒルに行くにはこの道でよいのか?」と尋ね
 られ、「たぶん、そうでしょう。」と答えたら、「あんた日本人か?」と失礼な態度 
 を示されました。どうやらK国人のようです。同国人だと思って声をかけたのに、私
 の「日本語英語(笑)」で気づいたのでしょう。しかしK国内ならいざ知らず、関係
 ない外国に出かけてまで、こうもあからさまに敵意を示されると、さすがに温厚な私
 でも(ぷっ、ギャグか?。by妻)少々ムッとしますね。しかも、どう見ても私の方が
 年上ですよ、儒教の国では年長者を敬うんじゃなかったんでしょうかね?
  まぁ彼の国のあの年代ですから、彼の国の教育の結果でしょうね。その意味では、
 国ぐるみの反日計画は着実に成功しています(苦笑)。相手にしないのが一番ですが、
 目的地が同じため、しばらく視界から消えないので目障りでした。
  あぁ朝から気分悪い! まぁこんな人ばかりではないとは思いますけど。


  しかし、その不愉快な出来事をすぐに忘れさせてくれるくらいカールトン・ヒルから 
 の眺めは素晴らしかったです。旧市街の街並みとエディンバラ城、新市街のウェイヴァ
 リー駅が一枚の写真に納まります。なかなか壮観です。空気も澄んでいて気持ちよい!
 心配された柵のようなものもなく、自由に入れて散策ができました。

  丘の上は公園のようになっていて、犬を連れた地元の方々が散歩に来ています。
  いろいろなモニュメントが残っていますが、後方に見えるギリシャ風の神殿は建設
 途中で費用不足のため工事が中断し、未完のままだそうです。このままだと格好悪い
 から予算をつけて完成させれば良いのに・・・
  人通りが少ないから、私はやりたい放題です(アホ)・・・

  30分程丘の上を散策して眺望を楽しんだ後、丘を降りて再び谷間にかかる橋を渡り、
 旧市街へと向かいます。この写真 ↓ はその橋の上から旧市街を撮影したものです。
 


  さて、私は12:12発の列車で湖水地方に向かう予定のため、旧市街の観光には11:00頃
 までの約2時間しか使えません。前日のミスでエディンバラ城内部の観光もホリルード
 ハウス宮殿の観光もできなかったため、どちらかを諦めざるを得ません。結局、宮殿は
 断念し、歴史の古いエディンバラ城を観に行くことにしました。
  開館時刻は9:30でしたが、観光客が多いと予想して早めに行って少し待ちました。
 昨夜ミリタリー・タトゥーのショウが繰り広げられたお城の前のエスプラネード広場を
 通って切符売り場の前に並びます。既に多くの観光客が集まっていましたが、開館時刻
 近くになると、切符売り場の前は長蛇の列となっていました。振り返るとかなり先の方
 まで行列が続いていました。同じ待つにしても、開館時刻前に待った方が時間を有効に
 使えますね。

 

 


   ヨーロッパで「城」というと、やはり軍事的な要塞といったイメージですね。この
  城の建てられた中世封建時代は、王家といっても封建貴族たちとそう変わらず、防御
  の堅い要塞のような居城に籠っていたようです。この城で現存する最も古い建築物は、
  12世紀初頭の聖マーガレット礼拝堂だそうで、他の建物は16世紀までに増改築され、
  その後も破壊と再建を繰り返して今に至っている、らしいです。
   入口から曲がりくねった急な坂道を登っていくと、敷地内にこれらの建物が次々と
  現れます。最初に目に入るのが、国立戦争博物館となっている建物。物々しい・・・

 

 

   続いて、最古の建造物といわれる聖マーガレット教会(礼拝堂)です。無骨に石を
  積み上げた古めかしい建物ですが、中は小ぢんまりとかわいい礼拝堂になっています。

 

 

  そしてメインとなる建物は、最も高いところにあるクラウン・スクエアを囲む建物
 です。王宮と、それに連なるグレートホール、アン女王の館。そして広場を挟み対面
 にある戦没者記念堂です。
  この写真 ↓ の英国国旗が翻る塔が王宮、右手の建物がグレートホールです。  

  王宮の中には、スコットランドのカトリック女王メアリーの間や、スコットランドの
 王家に伝わる3種の宝器(王冠、御剣、王笏)などの展示あり、狭いながらも見ごたえ
 がありました。

  こちらは戦没者記念堂です。中の展示は意外に最近の戦争のもののようです。しかし
 ごっつい建物ですね。

  ここでは珍しく日本語版のガイドブックを売っていたのですかさず購入しましたが、
 パンダのアホな写真を撮ったりしているうちに、置き忘れてきてしまいました。後で
 ゆっくり見ようと思っていたのに・・・そのため、ちょっと情報不足で説明が不十分
 になってしまいました。あぁ、せっかく日本語で詳しい解説が載っていたのに・・・  
  さて、これだけ標高が高いと眺めも良いです。先ほどのカールトンの丘からも城が
 見えましたので、逆にこちらからも見えるという事に成増ちゃう、なります。おっと
 カールトンの丘越しに、海も見えますね。

  こちら ↓ は新市街の街並み。フォース湾を挟んで対岸の陸地もはっきり見えました。

  城壁の上には砲台が据えられていました。「モンス・メグ」と呼ばれる巨大な砲丸
 を撃ち込める大砲が目を惹きました。これもごっついわ。そういえば、この近くには
 ウィスキー(ハチミツ入り!)を試飲させてくれる観光客用の店があって、ちょっと
 試飲をさせてもらいました。ハチミツが入って甘くて飲み易いので、女性も結構飲ん
 でいましたが、ちょっと微妙な味でした。

  意外に広くて見どころが多いのであっという間に1時間以上経過してしまいました。
 もう時刻は10:45を回りましたので、残念ながら観光はここで終了です。
 急な階段を下ってロイヤル・マイルに戻り、谷にかかる橋を渡ってホテルまで戻ります。
  いつものことながら、もう少し時間があれば博物館や美術館、ウィスキーを飲ませて
 くれる観光施設など、もっと回りたいところがありました。ハリポタのゆかりの場所も
 あったように思います。まぁあと丸一日は必要でしたね。魅力のある町でした。
 

     


  ロイヤルマイルの途中で、クリスマスグッズを売る店を発見しましたが、寄り道する
 時間もありません(ホンマにバタバタ貧乏性やな、by妻)。ディスプレイの写真だけを
 撮りましたが、店内も見てみたかったな。ドイツのケーテ・ヴォルファルトで売ってい
 るようなスモーキー人形のスコットランド版(バグパイプのオッサン)がありました。
 記念に買って帰れば良かったかな・・・

     


   荷物をピックアップして、ウェイヴァリー駅まではホテルから約5分。11:30には
  駅に着きました。英国の鉄道は、日曜日には極端に本数が減りますので、乗り遅れる
  と大変です。早めに駅に着いて売店でサンドイッチとビールを買ってから、12:12発
  のマンチェスター空港行きの急行列車に乗り込みます。予約はしていませんが、車内
  はすいていました。一等車がないので二等車に座ります。目的地は湖水地方の玄関口
  オクセンホーム駅です。
   最初の計画では、無謀にも途中のカーライルで途中下車して古代ローマ時代の遺跡
  「ハドリアヌス城壁」を見に行こうと考えていました。万里の長城みたいなやつです。
  カーライルからさらに乗り換えて近くの駅まで行き、そこから夏の間だけ運行される
  バスでようやくたどり着くという辺鄙な場所にあるので、エディンバラを朝早く出発
  しても湖水地方到着は夜になってしまうため、残念ながら諦めました。もう行き直す
  ことはできないだろうなと思いつつも、湖水地方で少しでもゆっくりすることにしま
  した。「ゆっくり」といっても私にとっては、の話ですけどね・・・続きます。