Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2019夏:英国 ⑯バースで温泉 ~その1~

   英国旅行5日目。イングランド南西部の温泉保養都市バースの観光です。
  さほど大きな町ではなく(人口は約9万人)、ほぼ歩いて回れる町のようです。駅
  からホテルも近いので、10分ほどですがスーツケースを引きずりながら歩いていき
  ました。これまで訪ねた町(ヨーク、エディンバラ)も治安が良く、安心して観光
  ができましたが、ここバースはさらに綺麗で明るい雰囲気で、行き交う人々も裕福
  そうです。金持ち喧嘩せず・・・ってところでしょうか?


   ホテルは町の中心部にある「ジ・アビー」というホテルです。観光には実に便利
  なロケーションで、外観は歴史的建造物のような感じです。案内された部屋は狭く
  てスーツケースを広げると足の踏み場がないくらいでしたが、8千円ほどの安価な
  値段ですので文句は言えません。昨日までのホテルから快適さが数段落ちますが、
  まぁ寝るだけの宿だと思えば気になりません。荷物を置いて観光に出発です。

  
  街の中心部東側に、エイヴォン川が流れています。この上流に、シェイクスピア翁
 が生まれたストラットフォード・アポン・エイヴォンがあるのだと思います。(今回
 は行けませんでしたが、次回はオックスフォードとコッツウォルズ北部とセットにし
 て、ぜひ訪ねてみたいところです。)
  そこにかかるパルトニー橋というのがちょっと面白いのです。外から見るとこんな
 ↓ 感じです。橋の上に建物があるというのは、イタリア・フィレンツェのヴェッキオ
 橋(ポンテ・ヴェッキオ)のようですね。

 そしてここもヴェッキオ橋と似ているのですが、橋を渡るとこんな ↓ 感じなのです。

  これが橋の上とは思えませんよね!橋の上の道の両端にお店がずらっと並んでいます。
 フィレンツェだとこれが高級な金銀細工の店ですが、ここはもう少し庶民的でした。
 まっすぐこの道を来た人は、たぶんここが橋の上だとは思わないかもしれません。
  古代ローマ時代の街道づくりにおいては、橋とは道の延長であるという認識でしたが
 まさしくその通りですね。可能な限りまっすぐに、可能な限り平坦に・・・そもそも、
 ローマ街道は有事の際に軍団を短時間で大量に派遣するための知恵だったそうですが、
 結果としては商業や人々の往来を盛んにさせることに繋がりました。ローマ帝国の繁栄
 を支えたのがローマ街道なのでしょう。そう言えば、ここバースは正真正銘ローマ人が
 築いた町(元は原住民の集落だったかもしれませんが)なのですよね。
 だんだん西洋史オタクの蘊蓄が出て来たぞ。ワインだけでもうんざりなのに(by妻)。


  はい、気にせず先に参ります。パルトニー橋を渡らずに逆方向に戻っていくと、市街
 中心部に着きます。古代ローマの後は半ば廃墟となりましたが、中世時代に復活を遂げ
 たバースの町を代表する、バース・アビー(大聖堂)に向かいます。
  おっと、いきなり視界にどデカい建物が飛び込んできました。これがバース・アビー
 です。堂々とした立派な教会ですね。

  正面の入口はこんな ↓ 感じです。やや雑なデザインですが、現在の建物は1499年建造
 だそうです。アビーという名は修道院を意味しますが、あのスケベなオッサン?国王の
 ヘンリー8世(別名ブラゼル、嘘)が、カトリックからの脱退に伴って修道院解散令を
 出す前に建てられた最後の建築ということです。
  そうか、英国国教会所属だから塔の上に英国国旗が翻っていますね。カトリックの国
 や新教の北欧・北ドイツ・オランダなどではありえない話ですね。

  側面から見ると物々しい威厳ある建物に思えましたが、この ↑ 正面入口はなんだか
    フレンドリーな感じがします。この大きな広場こそ、町の中心ど真ん中だそうです。
 右手にある建物も気になりますが、まずは正面のバース・アビーを見学します。


  中に入るとあまりの広さゆえに、ちょっと展示物がスカスカな印象を受けました。
 でもじっくり見てみると、ステンドグラスが素晴らしい。

    

       

  窓が多いので光がふんだんに入ってきて、とても明るい印象でした。バースの町に
 ふさわしい感じです。 

  さぁ、アビーの次は広場右手にあった建物に向かいます。これこそ、外観からは窺い
 知れませんが、古代ローマ時代の浴場なのです!


 中に入ると・・・

  スミマセン、明日に続きます。