Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

初冬の鎌倉 ⑥北鎌倉でランチ、その後は鶴岡八幡宮へ

   何日か置くと、どこまで書いたか忘れてしまっていて自分の書いたブログを読み
  直して確認してから続きを書き始めるという・・・オッサン、ボケ始めたか・・・
  
   建長寺を出て、お昼ご飯は北鎌倉(からはちょっと外れるかも)の住宅街にある
  イタリアレストランに行きました。アルビコッカさんというお店です。名前は果物
  の「あんず」という意味だそうです。オッサンは、アイアコッカ(ビジネスマン)
  さんと間違えそうです(アホ)。閑静な住宅街の坂道を上ったところにある、民家
  を改装して作られた隠れ家的なレストランです。
   こんな普通の住宅街にあるのかな?と半信半疑で坂道を上ってきますと、アーリオ
  オーリオ(ニンニクをオリーブ油で炒めて作るソース)の香ばしく食欲をそそる良い
  匂いがしてきました。するとこんな ↓ お店がありました。テラス席もありますね。  

  観光客が行き交う通りからはかなり奥に入り込んだところにあり、ふらっと立ち寄る
 客はまず皆無。地元の方か、この店を目当てにしている目と舌の肥えた方々がやって
 来ます。値段もそう高くはないので、客層は大半がイケてる若いカップルか、女の子の
 2人連れです。たまにお子様連れのお洒落なご家族も。
  しかし立地条件からしてキャパシティが小さいので、満席になることも多いようです。
 日曜日の午後1時頃、オッサン一人でふらっと行っても入れてくれるやろうか?
 ラッキーなことに丁度テーブル席がひとつ開いていました。窓際で、店内に背を向けて
 2人がけの椅子が横に並んだ席です。普通はカップルが「二人の世界」を紡ぎ出す席?
 なのでしょうが、しけたオッサン一人でもOKしてくれました。
  ランチは、パスタセットと、セコンド(メイン料理)セットのみで、それぞれ複数の
 メニューから選べます。「前菜+パスタ(少な目)+メイン」みたいなものがあるかと
 思っていましたが、残念。せっかくなのでパスタではなく、メイン料理のセットから、 
 「スズキのポワレ・バルサミコソース和え」をチョイスしました。すべてのセットに
 バター付きパンと地元の有機野菜のサラダがついてきます。ワインはイタリア産ボトル
 がたくさんあって、リーズナブルな価格帯のものが多いのですが、残念ながらハーフは
 なく、グラスも赤・白各々一種類でチリ産と思しき普及品しかありませんでした。一人
 で短時間のランチでフルボトルは無理なので、グラスワインを赤・白両方頼みました。
 まぁ一人飯の呑兵衛なオッサン客など想定外なんだろうから仕方ないか・・・  

  プロの作る魚料理はやっぱり違うね。皮はカリカリで中はふっくら、旨味が凝縮して
 いてジューシーです。うん、美味しいです。味付けはイタリアンらしく、小ざっぱりと
 していてくどくないので、重い濃厚ソースが苦手な私にはぴったりです。

  ワインさえ頼まなければこのセットで1,680円なので、若い人たちにも人気なのです。
 若いシェフが一人で切り盛りし、女のコが2人でサービス・会計を請け負うという、
 最近こういうフォーメーションのイタリア料理屋が多いような気がしますね・・・


  さて、一人飯の場違いなオッサンは早々に食べ終えて満足すると、再び観光に出かけ
 ます。北鎌倉から鎌倉駅方面に道を下ってしばらく行くと、鎌倉を代表する名所である
 「鶴岡八幡宮」にたどり着きます。ここはさすがに訪れる人がかなり多いです。
 ここは鎌倉幕府の初代将軍、源頼朝が幕府および鎌倉を中心とする東国全体の守護神と
 して建立したことが基礎となっているそうです。(頼朝公の祖先源頼義が京都の岩清水
 八幡宮にあやかって鎌倉の地に八幡宮を建てたのがルーツだそうですが、ここの場所に
 それを移したのが頼朝公だそうです。)
  さて本宮の手前は舞殿と呼ばれる建物があります。かの静御前が夫の源義経を偲んで
 舞ったという言い伝えがある場所に建てられたそうです。そう思って見ると、趣があり
 ますね。先入観のなせる業か・・・      

  この舞殿の先を進み、急な石段を上がって本宮に向かいます。石段の右側には若宮
 (下宮)がありますが、まずは鶴岡八幡宮の心臓部である本宮(上宮)を見学します。
  さすがに壮大で威厳がありますね。下から仰ぎ見るように見上げるので、さらに堂々
 として迫力があるように感じます。

     

   ここには応神天皇・比売神・神功皇后という皇室の祖先が祀られているそうです。
  若宮(下宮)とともに国の重要文化財に指定されており、年間を通じて様々な祭事
  が行われるそうです。
   ここは武家政権の鎌倉幕府の守護神としての位置づけとのことでしたが、一方では
  支配の正当性を示すために京都の朝廷との関係を意識し、皇室の祖先を祀るこうした
  場所を必要としたのでしょうか? 

  あ、そんなことを考えているうちに、若宮や白旗神社(頼朝公が祀られている)を
 見学するのを忘れてしまいました。お寺に比べると神社にはテンションがあがらない
 私・・・なぜだろう? 


  帰り道の途中、源平池のほとり(下図の右下にある源氏池と左下の平家池)を歩き
 ました。源氏池には3つの島(産)があって繁栄を表し、一方の平家池には4つの島
 (死)があって衰亡を表すという、なんともえげつないアイデアです。「驕る平家」
 を滅ぼした後、源氏直系の血筋も3代で絶えることを思うと、「盛者必衰」とは永遠
 に続くテーマなのかもしれません。

 上の写真は源氏池。餌付けに慣れたカモメや鴨がギャーギャーやかましい場所でした。


  広い境内の全体図を参考までに載せておきます。
  あ、もう一つ忘れていた。鎌倉の寺社にある国宝や貴重な文化財を集めて展示して
 いる「宝物館(下の図の㉑)」もあります。ここは別の機会にゆっくり見に来ようと
 思いました。(鎌倉だと自宅から近いので、そういう気分になりがち・・・)


   

   ここまでで時刻は午後2時半過ぎ。参道を通って鎌倉駅に向かいます。このまま
  帰るには少し早いかなと思って、さらにもう少し観光を続けることにしました。
  ラスト一回・・・かな。今回はギャグがほぼなかったのう(by妻)。