Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

ベイジン五輪の盛り上がりに水を差す事件・・・

  今日は一日在宅勤務。午後6時半には業務を終えて、バーッと食事の支度をし、食べ
 終わってすぐに後片付けをして、TVでオリンピック番組を見ています。
  
  昨日、今日とちょっと衝撃的な事件?が続きました。
 今回の記事はちょっと嫌な感じになりそうなので、苦手な方はスルーをお願いします。


  まずは昨夜のノルディックジャンプ混合団体(女子2人+男子2人)の試合です。
 高梨沙羅ちゃんの涙を見た方も多いと思いますが、あまりにひどい仕打ちでした。


  1回目の一人目で100m越えの大ジャンプを飛んでいた沙羅ちゃんですが、その後
 のチェックでスーツの違反で失格となり、なんとせっかくの大ジャンプの得点が取り消
 されてしまいました。0点ですよ、0点。4人が2回ずつ飛んで8回のジャンプの合計
 点で競うのに、一人でも失格(無得点)になってしまうと、もうその時点で優勝どころ
 か、メダルも絶望となってしまうのです。そんなのありかよ~ 
  ショックを受けた沙羅ちゃんはガックリと首をうなだれ、人に支えられないと立って
 いられないほどで、痛々しくて見ていられない状況でした。個人戦なら自分だけで済む
 のですが、団体戦ではチームメンバーに迷惑をかけてしまう、そういう絶望の涙でした。
 あかん。今、書いているだけでオッサンも泣きそうになってしまう・・・
  そしてさらに驚くのは、沙羅ちゃん(日本)だけでなく、ドイツの女子アルトハウス
 選手(個人の銀メダリスト)、オーストリアのイラシュコ=シュトルツ選手(御年40
 近い大ベテランの実力者)が一本目で失格。さらにノルウェーの女子選手2人が二本目
 で相次いで失格となり、メダル争いをするとみられた日本を含む4ヶ国が脱落となる、
 まさに異常事態です。日本とオーストリアは残りの3人が頑張って、なんとか二本目に
 進みましたが、ドイツは二本目に進める8位にも入れず予選落ちでした。
  ありえない・・・それでも沙羅ちゃんはスーツを着替えて二本目のジャンプ台に立ち、
 あふれる涙をこらえて二本目のジャンプをきっちり飛びました。飛び終えるとしゃがみ
 込んでしまい、もう涙が止まりません。あんな目に遭った後で精神的にも追い込まれて
 いたはずなのに、物凄い精神力で見事に結果を出しました。チームメイトもそれに応え
 るように頑張り、メダルには届かなかったけれど4位まで順位を上げました。
 試合後に男子ノーマルヒルで金メダルを獲得した小林陵侑選手が、うなだれる沙羅ちゃん
 を支えて笑顔でハグしているのを見て、またオッサンはもらい泣きです。
 (よう泣くオッサンや、子泣き爺いか?by妻)


  しかしいったい何があったのか・・・この記事 ↓ をご覧ください・・・ 
  


  現地のチャンチャンコちゃう、チャンチャコウ(張家口)市は内モンゴルに近くて、
 標高が高くて気温が低く、寒さと乾燥で体が委縮してしまうらしい?ので、特に女子は
 体重管理が難しいそうですが(スーツの規定は体重や体の大きさと密接に関係があるの
 で、少しでも体重が落ちたり、ウェストや太ももの大きさが変わるとアウトになるそう
 です)、厳しい環境のなかでギリギリの戦いをしている選手たちにとっては、ちょっと
 くらい規定から外れたくらいで失格だなんて、ひどすぎないですか? といいますか、
 そんな厳格なルールにしなくてもいいのでは?もし意図せず測定値が規定オーバーに
 なってしまったら、ペナルティとして、一段ゲートを下げて飛び直しとするとか、なん
 らかの救済策を取るべきではないかと。即失格では、全く競技になりません。
  結果、ライバル4チームが勝手に脱落したので実力No.1のスロヴェニアがぶっちぎり
 の優勝、銀メダルはROC(国ぐるみのドーピングで国として出場できない某国選手団)、
 銅メダルはカナダという、普通にやったら10000%絶対にありえない結果。
 ★訂正です。
  某開催国も出場していましたが、それでもこの4ヶ国を上回ることができず。二回目
  には進めませんでした。オッサン、ちょっと勘違いしていました。スミマセン。
 
  はっきりとしたことは分かりませんが、上記の記事では失格者を出したヨーロッパの
 国々の選手・コーチは「明らかに失格者を出そうとしていた」ような執拗なチェックが
 あったとか、今までの測定のやり方とは明らかに違う感じだったと言っています。
  これは何を意味するのか?
  オリンピックは、競技団体であるFIS(国際スキー連盟)主催のワールドカップや
 世界選手権とは違って、IOC主催なので、確かにいつもと違う人たちが加わってきて、
 いつもと違うやり方をしてくる可能性は否定できません。つまり「いつもと違う人たち」
 が関与しているから起きたことだ、というようにも受け取れます。
  
  思い出したのは2002年ワールドカップ・サッカー。アジアの某国が、イタリア、スペ
 インを破り、危うくドイツまでやられそうになるくらいの快進撃?でベスト4となった、
 あの忌まわしい大会。某国と対戦するチームがことごことく疑惑の判定で、確実に決定
 していたはずのゴールを取り消され、悪質なファウルでもないのに主力選手がレッドカ
 ードで退場となるなどして某国に敗れると言いう大波乱が続きました。イタリアとスペ
 インでは、今でもあの試合はサッカーの試合ではなく、悪質な茶番劇だと信じられてい
 ます。なぜか。それは後日、疑惑の判定の審判(欧米ではない国出身)が、主催者FIFA
 (国際サッカー連盟)から、(一時)資格停止処分となったからです。しかし、結果は
 覆りません。間違っていました、御免なさいで済む話ではないのです。しかも表向きは
 「誤審を認めた」ということですが、一説では「買収」だったということです。もし、
 そうだとしたら一体だれが? もうおわかりですよね。


  今回のケースでは、受益者はメダル獲得チーム、および普段ならありえない二回目
 進出チームとなります。しかし、恐らく金メダルのスロヴェニアは実力で勝てるので、
 何かを画策するような必要はなかったと思います。それどころか、こんなことになった
 のでせっかくの勝利にケチがついてしまった、とさえ言えると思います。それでは自分
 たちよりも明らかに実力が上の国を、(特定の1国だけでなく)3つ4つ蹴落としたい
 と願っていた国はどこか? そして、それに加担したくなる審判たちがいるとすれば、
 どんな立場のどんな人たちでしょうか? (オッサン、ぷんぷんやな・・・by妻)


  サッカーではその後、主審の疑惑の判定を防止するためVAR(ビデオ・アシスタン
 ト・レフェリー)の導入が決まり、ビデオ判定により客観的な判定が下されるように
 なりました。審判が試合を不当に左右するようなことはなくなってきているはずです。
  フィギュアスケートや体操などの採点競技や、スキージャンプのように板の長さや
 スーツの大きさ(ダブダブ度合い)を測定する競技では、どうしても審判の裁量が入る
 のは避けられないのですが、透明性を高めることと、競技者のやる気や競技を見る楽し
 さを損なうようなあまりに厳しいルールを改める必要があるのではないかと思います。
   
  高梨沙羅ちゃんや酷い目に遭ったヨーロッパの女子選手たちには、慰めの言葉をかけ
 たところで何もならないとは思いますが、誰もあなたたちのことを責める人はいません
 から、早くこの悪夢から抜け出してほしいと思います。そしてこんな茶番が二度と起き
 ないように「審判や裏舞台を監視する仕組み」を作ってほしいと思います。


  ということで憤懣やるかたないオッサン、今日はフィギュア男子ショートプログラム
 で目を疑うようなシーンを目にしてしまいました。
  まさか・・絶対王者の羽生結弦選手が最初の4回転ジャンプを失敗! こんなシーン
 は最近見ていないので、何が起きたのか一瞬理解できませんでした。後のインタビュー
 で羽生選手本人が言っていたところでは、ジャンプの踏切りの瞬間に前の選手が滑った
 際にできた穴?に引っかかり、タイミングが狂ってしまったようです。(抜けたジャン
 プになってしまい、このジャンプの得点がゼロになってしまったようです。)
 サン=サーンスの助走ちゃう「序奏とロンド・カプリチオーゾ」が空しく響きました。
 これでネイサン・チェンの目の色が変わったような気がします。(気のせいや。by妻)
 しかし、ネイサン・チェンがシャルル・アズナヴールの名曲「ラ・ボエーム」にあわせ
 て滑ったショートプログラムはとんでもなく良かったなぁ。今季世界最高得点だって。
 ・・・フリーでどこまで日本勢が彼に迫ることができるか・・・


  沙羅ちゃんには混合団体でもいいから金メダルを取ってほしかったですし、羽生君に
 は改めて世界ナンバーワンであるところを見せつけてほしかったので、とても残念です。
 沙羅ちゃんは、ゆっくり休んで世界選手権でリベンジしてほしいし、羽生君にはフリー
 で四回転半(クワッド・アクセル)をぜひ決めてほしいです。  


  長々と、文章ばかりの記事で申し訳ございませんでした・・・
  (これで少しは気が済んだか?オッサン。by妻) 


  気を取り直して、フィギュアスケート団体銅メダルを獲得した日本チームの写真で
 元気を取り戻そう!(そうや、楽しい話で終わった方が気分がええわい。by妻)
  素晴らしい滑りでペア2位の「りくりゅう」ペア。この表情がいいね!

        


  まだあどけない童顔のニキビ顔がカワユイ18歳の鍵山君のフリーも圧巻でした。

    

 そして、陽気な関西娘さかもっちゃんも、会心の出来でガッツポーズ!


  チーム・ジャパンの皆さん。手に持ったパンダがなんともいえん・・・

   
  では、今夜はこれにて・・・