2022年GW 北に向かう旅 ⑨ちょっとコワイ恐山参拝
恐山の記事の続きです。イタコの口寄せは頼まず、普通に恐山菩提寺を参拝します。
創建は平安時代の862年、天台宗の僧、円仁(慈覚大師)によって開かれたということ
ですがその後衰退し、室町時代の1522年に曹洞宗の僧、聚覚さんがこの地の豪族である
南部氏の援助を得て再興したとのことです。
開山期間はオッサンの訪れた5月1日から10月31日までの半年間だけのようです。
ちなみに「イタコの口寄せ」には曹洞宗寺院の恐山菩提寺は関与しておらず、あくまで
民間信仰としてこの場所で伝承されているということのようです。イタコさんも恐山は
おろか、むつ市にも常住せず、青森市や八戸市から出張して?来るのだそうです。へぇ
そうだったのか・・・
硫黄の臭いがたち込め殺風景な岩山が連なる近くに、曹洞宗の恐山菩提寺があります。
入口の総門の脇には「恐山来迎(らいごう)の像」があります。厳粛な雰囲気がしてき
ます。ちょっと背筋を伸ばして、緊張の面持ちで総門をくぐり、中に入ります。
総門をくぐると、堂々とした山門が見えてきました。これまた荘厳な佇まいです。
山門の入口両脇には、極彩色の阿吽の仁王像があります。二階の正面には「霊場恐山」
の銘板が取り付けられています。二階は一般人は立ち入り禁止となっています。中には
「釈迦三尊」「四天王」「五百羅漢」の像が安置されているそうです。
位置関係がわかるように、参考までに境内図を掲載いたします。
バスで地図の右下からやって来て、三途の川と太鼓橋を車窓から眺め、寺務所の前の
停留所でバスを降りました。そして総門をくぐって、山門、地蔵殿と見学していきます。
そうそう、山門の左側には「本堂」があります。地味な建物なので、見過ごすところで
した。修行のための道場なのだそうです。
あれ?山門から本尊の地蔵菩薩様を祀る地蔵殿に向かう途中に、「薬師の湯」とかいう
のがあります。なんと、恐山菩提寺の境内には、4つの温泉があり、参拝者が自由に入浴
できるのだそうです。そんなお寺は日本広しと言えどもここだけではないでしょうか?
(未確認)・・・オッサン、参拝を終えたらひとっ風呂浴びてこようと思います。😝
ホンマや。木造の掘っ立て小屋みたいな小さな建物ですが、「薬師の湯」と書いてあり
ます。その近くに「冷抜の湯」、「古滝の湯」がありますが、この2つは女湯のみです。
しかし、こんなところで公衆浴場に入る女性ってそんなにいないと思うけど・・・
ということで、「薬師の湯」はオッサン専用のようです。あと、少し離れたところには
「花染の湯」というのがあるようですが、こちらは混浴ではないかと推測します。
(どうでもえぇけどオッサン、参拝に来たんか、お風呂入りに来たんかどっちや?by妻)
はい、まずは参拝が先です。
ご本尊の地蔵菩薩様を祀っている地蔵殿です。意外に小さいです。もうこの辺りには
むき出しの岩山が迫っていて、硫黄臭も漂って、ちょっと異様な雰囲気が漂います。
しかし中は普通のお寺。しっかりとご本尊のお地蔵様に参拝しました。
(内部の写真撮影は禁止です。)
お寺の参拝はこれでほぼ終了ですが、恐山菩提寺の見学コースはこれで終わりではない
のです。この地蔵殿の左手(西側)には、恐山山系の火山が作り出した奇怪な「地獄」の
光景が広がっており、順路に沿って見学することができるのです。これが普通のお寺とは
違うところ、さすが「霊場恐山」ですね。
はい、いきなりこんな景色が広がります😱。不毛の大地、ところどころには硫黄の煙
がくすぶっていて、ちょっと恐ろしい場所と言う感じがします。
しかし、別府温泉と違って地獄の鬼は出てきません(笑)。荒涼とした凸凹の荒れ地
ですが、ところどころに不動明王様や地蔵菩薩様の像があったり、●●地獄と名付けられ
た名所があったりして、なかなか楽しい散策コースとなっています。
あ、オッサンにピッタリの場所がありました・・・
ワインばっかり飲んで、旅行ばっかり行っていると、ホンマに無間地獄に堕ちるで。
(by妻)はい、スミマセン・・・でもこればっかりはね。
ちょっと長くなったので、続きは次回・・・
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