Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

クリスマスの晩餐・・・

  今日と明日はのんびり過ごしたいオッサン。今日のうちに2日分の食材をスーパーで
 購入してきました。今日はデパ地下は激混みだし、めちゃ高いものしかないと思うので。
 まずまずリーズナブルな価格で満足できそうなものが買えました。(ホンマけ?by妻)
  
  さっそくキッチンでドタバタしながら晩餐の準備です。はい、できました。
 先日の残りの生ハムとメロン、サーモンマリネ、宮城県産の生ガキ、リングイネ(やや
 細目の生パスタ)のヴォンゴレ・ビアンコ、メインディッシュはタイのアクアパッツァ
 です。付け合わせはミニトマト、芽キャベツ、シイタケ、アスパラ・・・ちょっとイタ
 リアン風に、黒オリーブのスライスも。お、今日はヴィジュアル的にもいい感じ!   

  タイはふっくらと蒸しあがっていたものの、ソースが煮詰まり過ぎて、もうちょっと
 さらさらにしたかったんだけど・・・まぁいいか。(オッサンの必殺「まぁいいか」が
 出たの~。by妻)リングイネにはもっとソースが濃いパスタの方が良かったかな・・・
 そして生ガキはもう堪りませんね。古今東西、これは人類にとっての楽しみの一つです。
 ぷっくらしていてプリプリで、口に入れるとほんのり磯の香り。幸せな瞬間・・・


  そして今日のワインは泣く子も黙るブルゴーニュの鬼才・天才、ジャン・フランソワ・
 コシュ=デュリさんの、ムルソー1級畑のジュヌヴリエール、2003年ものです。

       

  10年以上前に購入したもので、ちょっとお安く(イヤ、3万8千円ってお安くない
 やん。by妻)買えたと思ったのですが、訳アリだったようで液面が少し低いのです。
 キャップシールを開けると、コルクがめり込んでいてトップがカビで真っ黒です。これ
 は一度ワインが吹きこぼれたうえに、コルクが縮んで空気が入ってしまったことになり
 ます。つまり不良品です、うわぁ、これはやられたぁ・・・(残念やったな。by妻)
  しかし、まだあきらめるのは早い。グラスに注ぐと、まだ健全に生きているようです。
 香りが少し衰えている感じですが、黄金色で輝くような色が美しい。そして口に含むと
 なんだこれは!(またか・・・by妻)
  クリーミーで少し甘みを帯びていますが、酸味がちゃんとあるので物凄くバランスが
 取れています。そしてむくむくとグラスの中から妖しい香りが立ち上ってくるではあり
 ませんか。ちょっと待って、ちょっと待って!まるで大栄翔関のような押しの強さです。
 (はい?by妻) これ、最初は縮こまっていたのに、ぐんぐん蘇ってくるような感じ。
 なんだろうこれは。閉じ込められていた魔法が一気に解けてきた感じです。本当にこれ
 は魔法がかかったワインです。ホグワーツ魔法学校のワインかな?(アホ。by妻)
 そしてもう予想がつきましたが、全く衰えてきません。参りました。これ、品質的には
 既に少しはダメになりかかっていてもおかしくないのですが、全く平気です。そんなの
 関係ねぇです。ちょっとくらい吹きこぼれようが、コルクにカビがはえようが、液面が
 少し目減りしようが、そんなの全く関係ねぇです。オッサン、興奮冷めやらぬ感じです。
  そうか、聞いたことがあるぞ。瓶詰め時に少し還元気味にしておくと、開けたとたん
 に酸化して香りが立ち上り、果実味やらパワーやらがむくむくと伸びあがってくる感じ
 がするということでした。まさしく、そんな感じです。
  おそらくは、物凄く収穫量を抑えて物凄く凝縮させて、新樽を少々使ってスモーキー
 さをつけて、あとはみっちり密閉して樽で1年半熟成させ、慎重に瓶詰めしたものだと
 思います。コシュ=デュリさんの白ワインは、ワインオタクが狂ったように探し求めて
 も入手することは難しく、幻のワインなのです。オッサンはラッキーでした。
 (ちなみに今入手できるとして、30万円ほどの価格だと思います。もう買えません。)


  今日もクリスマス・ピラミッドを回しました。妻がじっと見ているかもしれない・・・ 

       

  食後は残った生ハム&メロンとオッサンの好きなヘーゼルナッツで・・・

    


  しかし、今日のコシュ=デュリのムルソー・ジュヌヴリエールといい、先日のシャン
 パーニュのテタンジェ・コレクションといい、アルコール度はちゃんと13%くらいは
 あるのですが、全く酔うことがありません。まさしく神の造った液体ですね。不思議や。
  オッサン、結局ワインさえ飲めればえぇんやな・・・by妻。スミマセン・・・