Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

今月のワイン(2024年1月)・・・

  今年もやるんか・・・(by 呆れ顔の妻)😩
  しかしブルゴーニュワインの猛烈な値上がりと円安ユーロ高により、オッサンの予算
 内で買えるものが少なくなってきていますので、さらに吟味に吟味を重ねて慎重に選択
 をしなければなりません。これからはブルゴーニュやボルドー以外の生産地の、コスト
 パフォーマンスの良いワインを探すのも一興です。
  (そんな余裕をかましていて大丈夫か?by妻)
  
  とりあえず、今月のワインはこの6本 ↓ です。1本を除いて全て約2,000〜3,000円

 という、まぁまぁのセレクトでした。今回はスペインが1本、残り5本はフランスです。

  一番左はスペインの赤ワイン。スペインの伝統的赤ワイン用ブドウ品種テンプラニー
 リョ(通称天ぷら😆)を使ったものですが、有名な産地リオハではなく、ちょっと地味
 な「トロ」という新興産地です。「ヌマンシア・テルメス」という生産者なのですが、
 ヌマンシアという名前は、かつてローマ帝国がスペインを征服した際に、最後まで抵抗
 したイベリア半島の先住民の集落の名前ですね。完全に廃墟となってしまったそうなの
 で、今ではもう存在しませんが、現在ではスペイン中部のソリアという小さな町の辺り
 にあったそうです。(余談ですが、スペインのサッカーチームには、ソリアを本拠地と
 する「ヌマンシア」という名前のチームがあるそうです。)
  そのような名前を自分たちの蔵やワインの名前に付けるということは・・・つまり、
 スペインはかつて古代ローマ帝国に屈服したけれども、自分達は(敵だった古代ローマ
 人が持ち込んだ)ワイン造りで、スペイン人の先祖の心意気を示したいということなの
 でしょうね。このワインは、この生産者のスタンダードラインのようですが、樹齢30年
 以上のテンプラニーリョのブドウから造られたもので、ちょいと「濃い系」のようです。
  年号は2017年。これはまだ飲んだことがありませんので、どんなワインか楽しみです。 
 (どうでもえぇけど、今回もウンチクが長くなっとるの~😩 by妻)
 
  その隣から3本はブルゴーニュです。(ブルゴーニュは諦めたんちゃうんかい!by妻)
 左から2本目の白ワインは、唯一4,000円という高価なワイン。しかし格付は単なるブル
 ゴーニュ・ブランという一番下のランクのワインです。ではなぜ高価なのかというと、
 評判が高く人気のある生産者のワインだからです。赤ワインの産地であるニュイ・サン
 =ジョルジュの街を代表する優良生産者ドメーヌ・ロベール・シュヴィヨンさんが作る
 高品質な白ワインで、年号は2020年。でも白ワインの産地の白ワインよりも、赤ワイン
 産地の白ワインの方が(あまり人気がないせいで)比較的お買い得なんですよね。
  このワインの品質の高さについては、既にオッサンは飲んだことがあるので十分承知
 しています。なので、この1本が今月の目玉です。しかし目玉が飛び出るような値段では
 ないので安心です。(いや、一般人の感覚ではかなり高いで~ by妻)
  現在はロベール・シュヴィヨンさんの息子さんたちが黙々と畑で働いていて、優れた
 ブドウから高品質なワインを造り、比較的お求めやすい価格で販売してくれています。
 下の写真右の、弟のベルトランさんはちょいイケメンですが、シャイな性格で、あまり
 メディアには出たがらないそうです。(どうでもえぇやん、そんなこと。by妻) 

       


  残り2本のブルゴーニュはいずれも赤、やはり一番下のランクのワイン。約2,000円の
 ワインですが、オッサンが何度も飲んだことがある優良な生産者の造るワインですので

 こちらも安心です。年号は2019年と2020年、いずれも良い年といわれています。


  残り二本はボルドーの赤と白。赤の方は、有名な格付ワインではないですが、その下
 のランクのブルジョワ級というカテゴリーに属するシャトー・ラローズ・トラントドン
 (なんだか恐竜の名前みたいやん。by妻)の2014年。オッサンは少し前に、セラーから
 引っ張り出したこのワインの2009年(購入価格はやはり2,000円ほど)を飲んだのですが
 思ったより美味しかったので、今回2014年のヴィンテージが約2,000円で売られていたの

 を見て、すかさずゲットしました。2009年ものはボルドーワインの格調の高さの片鱗を
 感じさせ、充実した果実味と酸味、渋みのバランスが良かったので、2014年も楽しみ。


  最後のボルドー白は、以前購入して飲んでおいしかったのでリピートしたものです。
 クロ・デ・リュヌ、リュヌ・ダルジャンという神秘的な名前(月の畑、銀の月)ですが、
 ボルドーの甘口白ワインの産地で、甘口白ワインと同じ品種(セミヨン等)を使って、
 あえて辛口に仕立て上げたワインです。つまり、寄付金ちゃう貴腐菌をつけないで普通
 に醸造しているということですね。ボルドーの甘口白ワインは、貴腐菌によりブドウの
 水分が失われ、しなびてしまったけれども糖分の高いブドウから醸造される、ある意味
 特殊なワインなのですが、貴腐菌をつけずに健全なブドウから醸造すれば普通に辛口に
 なるのです。しかも甘口ワインは原料がしなびたブドウなので生産量が少なくなります
 が、辛口ワインだと水分を十分に含んだブドウが原料なので生産量も多くなり、価格も
 比較的お安くなります。ということで、このワインはなんと税込1,980円。有難い!
  ちなみに貴腐菌のついた白ブドウは、こんな感じ ↓ にしなびてしまうのです。 

  こんなブドウを収穫してワインを造ろうとした人はチャレンジャーだったと思います。
 まぁ、天然干しブドウみたいなものですから、糖度はメチャ高いのは確かでしょうが。    
  結局今回の「冒険」はスペインの赤ワイン1本だけで、その他は手堅い(逆に言えば
 あまりワクワク感がない)ものでした。まぁ、やはりハズレは嫌ですからね・・・  


  ・・・と、毎度のように、一般の方にはどうでもいい内容をつらつらと書いてしまい
 スミマセン。オッサンとしては、このブログが忘備録のようになっていますので、半ば
 自分のために書いているようなところもあります。何卒ご容赦のほどを・・・