2020年3月 京都 ⑯嵐山 ~その3~ 天龍寺庭園
天龍寺の続きです。池泉回遊式の壮大な庭園、曹源池庭園をじっくり見学します。
天龍寺は後醍醐天皇の菩提を弔うため暦応2年(1339)に創建されたといわれています。
建物は戦乱や火事のために比較的最近再建されておりますが、この庭園は当時の佇まい
を残しているという貴重なもので、国の特別名勝に指定されています。
ちょっと興醒めですが、航空写真で見るとこのように ↓ なっています。
竹林の径のある北西側の裏門から境内に入り、多宝塔の脇から庭園の西側の丘に登り、
曹源池の南側に下りてきました。ここは右手には大方丈、左手には曹源池を眺められる
スポットで観光客がひしめきあう場所です。
しかし昨年は観光客が少なく、静かな雰囲気が保たれていました。アジア系の外国人
はほとんど見かけませんでしたが、ここは欧米の観光客に人気のようで、欧米系の方々
が目立ちました。日本在住の方々なのかもしれません。
この曹源池は、約700年前の夢窓国師作庭当時の面影をとどめており、わが国最初の
史跡・特別名勝に指定された池泉回遊式の名庭園だそうです。桂川(大堰川)を隔てた
嵐山や庭園西に位置する亀山の風景を取り込んだ借景式庭園でもあり、壮大な景観です。
曹源池はなかなか広く、見る位置によって印象が変わります。素晴らしい景観です。私の駄文は控えめにして、写真をたくさん載せたくなります。(そのほうがえぇで。by妻)
この曹源池を正面から望む位置に大方丈があります。創建は明治32年(1899年)。
天龍寺最大の建物で、正面と背面に幅広い広縁をもち、さらにその外に落縁をめぐら
せています。
大方丈の縁側から曹源池庭園をじっくりと鑑賞することができます。庭園オンリー
の入場者はお寺の建物の中には入れませんので、大方丈の縁側に座って見学することは
できませんが、それでも十分素晴らしい眺めです。
正面の「方丈」の扁額は関牧翁老師(天龍寺第8代管長)の筆になるもの。力強い感じ
ですね。この中には重要文化財の平安初期作と言われる釈迦如来像があります。これは
建物の中に入らないとみることができません。またの機会です。
東西を仕切る襖には雲龍の絵が描かれています。昭和32年といいますので現代の作。
こちらも庭園オンリーの見学者は中に入って見学することはできませんが、外からでも
見ることができます。しかし、ガラスに反射して庭園の風景が写り込んでいます。あと
「禁煙」の立て札が邪魔ですわい。
大方丈の先(北側)には大正時代に建てられた小方丈があります。
小方丈の前には立派な松の木がありました。これも独特ですね。
曹源池のまわりをぐるっと一周します。出島のようになったところがありました。
植え込みの樹木と石の組み合わせが面白いですね。
結構変化に富んでいて、見ていて飽きないですね。これを設計した方はスバラシイ。
でも手入れが大変なんだろうなと、ふっと現実に返る自分。
この素晴らしい景観を一人見つめるオジサン。こういう景色はオッサンでも違和感が
ないのでいいですね。(だから日本庭園が好きなんやな、オッサンは。by妻)
ゆっくりと見学できましたが、人目があるのでパンダ君の撮影は断念。結構絵になる
と思ったのになぁ・・・デジカメに残っていないかなぁ?
さて、逆方向から見学を終わって、正面入り口の庫裏(くり)の方から退出します。
天龍寺、さすが京都を代表するお寺の一つ。庭園のすばらしさには脱帽です。
今日で終わると思っていましたが、ちょっと長くなってしまい明日に持ち越しです。
お昼ご飯を食べてもう少し嵐山を散策してから帰途につきます。ホンマにあと1回です。
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