Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

今月のワイン(2022年10月)・・・さらに奮発してもう1本(こるぁ⤴ by妻)

  今日から10月です。ということで、さっそく今月のワインを。(早すぎじゃ。by妻)

  はい、本日6本到着しました。今回は安いブルゴーニュがメインです。厳選しました。
  しかし1本だけ、オーストリアのピノ・ノワール(赤)を購入しました。ドナウ川の
 上流ヴァッハウ地方に近いカンプタール地区のランゲンロイスの生産者ヒードラーさん
 が造る秀逸な赤ワインです。「ミネラル」というサブタイトルが付いているので、きっと
 ミネラル分が豊富で緊張感のあるワインに仕上がっていると思われます。年号は2020年、
 価格はなんと税込み2,760円です。


  次からはブルゴーニュ祭りです。まずは、南部ポマール村の名生産者ヴィオロ=ギュ
 イマール家のイケメン息子ジョアネスさんが造るブルゴーニュ・オート・コート・ド・
 ボーヌです。秀逸なワイン産地であるコート・ドール(黄金の丘陵)の斜面の上にある
 やや冷涼なエリアのワインです。年号は2019年、代替わりしたジョアネス君のデビュー
 ヴィンテージです。むさ苦しい外見に似合わず意外にジンワリ系のワインを造った親父
 さんと、造りの違いはあるのかな? 価格は税込2,990円、もうギリギリだな。


  その隣は北部モレ・サン=ドニ村の名生産者ロベール・グロフィエさんの、ブルゴ
 ーニュ・パストゥグランです。A.Cブルゴーニュがブルゴーニュで最も安いワインだと
 言っておりましたが、実はその下にこの「パストゥグラン」という安いワインがあるの
 です。ただしこれは、ピノ・ノワールだけではなくボージョレに代表される「ガメイ」
 というガブ飲みワイン用のブドウの混醸なので、100%ピノ・ノワールのA.C.ブルとは
 位置づけが少し違います。そしてパストゥグランの生産者はさほど多くはありません。
 しかし、このロベール・グロフィエさんは、とんでもなく高品質なパストゥグランを 
 造ることで有名で、オッサンも時々手を出してしまいます。しかし並の生産者のパス・
 グラが1,000円台なのに対しグロフィエさんのコレはなんと税込み3,980円。普通の生産
 者のA.Cブルと同じ価格ですわ。まぁ品質はそれより高いからお買い得かもしれません。
 年号は優良年2019年ですから、さらに期待が持てます。


  お次はオッサンも良く知らない無名の生産者、ドメーヌ・デュ・ボールガールさん
 の赤、ブルゴーニュの主要産地よりもさらに南にあるマランジュという村の1級畑の
 クロ・ルソ、2019年です。しかし値段はなんと税込み2,780円です。おいおい、前の
 2本より安いやん、一級畑のワインなのに・・・掘り出し物かどうかは飲んでみない
 とわかりませんが、この価格ですから有難く頂くべきでしょう。


  残りの2本はブルゴーニュ・ブランの2019年。優良生産者でありながら、控えめな
 価格でブルゴーニュ愛好家にとっては神のような存在、ベルトラン・アンブロワーズ
 さんと、大企業ブシャールという対照的な2本ですが、どちらも間違いはないはず。
 なんと価格は、どちらも税込みで2,000円ちょっとなのです。今どきありえません。
 本当に有難うございます。インポーター様、ショップ様にも感謝申し上げます。


  そして本日はもう1本、とっておきのワインが宅配便で届きました。左側のワインで  
 すが、ブルゴーニュの名門オスピス・ド・ボーヌのバックビンテージです。おそらく、
 もう二度とこのような価格で購入できないと思い、奮発して購入に踏み切りました。

     

  ブルゴーニュの中心ボーヌにある、あの「オスピス・ド・ボーヌ(ボーヌ施療院)」
 のワインです。慈善事業としてオスピスを運営するための資金は、寄贈されたブドウ畑
 から造られるワインの収入で今でも賄われています。
  畑は地元ボーヌの畑が大半を占めるのですが、最近はブルゴーニュの他のエリアにも 
 増えており、その中でもオスピス最高の赤ワインを造ると評判の畑がボーヌから遠く離
 れた北部のジュヴレ・シャンベルタン村の特級畑「マジ・シャンベルタン・キュヴェ・
 マドレーヌ・コリニョン」です。その貴重なワインの2007年モノが、なんと販売当時の
 値段とほぼ変わらずに売り出されていたのです。インポーターの在庫処分のようです。
 このような機会をセコイオッサンが見逃すはずはありません。(でも絶対額は高いやろ。
 また無駄遣いしよってからに・・・by妻)
  オスピスのワインは、毎年11月に開かれるオークションで樽ごと競売にかけられるの
 ですが、この年は日本の輸入業者ミレジムさんが落札し、ジュヴレ村の超優良生産者で
 あるクロード・デュガさんに熟成・瓶詰めを委託しました。そのためラベルの下部には
 落札者であるミレジムさんの名前と、樽熟成と瓶詰めを行ったデュガさんのネゴシアン
 ・ブランド(買いブドウでワインを醸造)である「ラ・ジブリオット」の名前が記され
 ています。しかし豪勢にもミレジムさんは樽ごと購入したものの、絶対額が高価である
 うえに、2007年はあまり良いヴィンテージではないという評判が立ったため、なかなか
 売れなかったのでしょう。あるいは、どこかのレストランが廃業にあたり在庫処分に踏
 み切った可能性もあります。理由はともあれ、お買い得でした。いつ開けようかな・・・ 
 (上の写真の左のワインです。)


      

  オスピス・ド・ボーヌの施療院の建物内のホールで行われるオークション ↑ では、
 世界中のワインビジネス関係者が詰めかけて(最近はネット参加者も急増)、お目当て
 の樽(キュヴェ)を落札しようとしのぎを削るそうです。昔は日本人もかなり参加して
 いたようですが、昨今はやはりここでも某国人に取って代わられたようです。😓

     

  オッサンにはオスピスのワインがもう一本ありました。右側のワインで、2015年に
 ブルゴーニュを訪問した際にワインショップで購入したものです。こちらはオスピスの
 お膝元ボーヌの1級畑のワインで、オッサンが敬愛するジョゼフ・ドルーアン家の2代
 目?、モーリス・ドルーアンさんが寄贈した畑なので、「キュヴェ・モーリス・ドルー
 アン」と呼ばれています。そう、キュヴェ名は寄贈者の名前なのです。そして当然この
 キュヴェは毎年ジョゼフ・ドルーアン様が落札しているそうです。そのことを知ってい
 たオッサンは、ブルゴーニュのワインショップでこのワインの2010年モノを見つけて、
 すかさずGETしたのでした。当時のレートで約5,500円(フランスの付加価値税20%
 込み)くらいだったと思います。今ではもう入手困難です。これもいつ開けようかな。


  これから涼しくなって、ワインが楽しく飲める季節になりますね。(オッサンはそん
 なの関係なしに、年がら年中飲んでいるやないの。by妻)