Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

お正月の余韻:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤー・コンサートほか・・・

  今日で3連休も終わり。結局、京王百貨店の駅弁フェアにしか行かなかったな・・・
  そのかわりのんびり過ごして、年末年始に録画したテレビ番組などを見て、ちょっと
 お正月の名残というか余韻を味わいました。


  まずは何と言ってもコレ ↓   ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤー・
 コンサートです。録画しておいて良かった・・・

  コロナの頃には無観客で開催していましたが(リッカルド・ムーティ様の指揮)、
 もうヨーロッパはアフターコロナが定着し、マスク無しで満員御礼のようでした。
  今年の指揮者は久しぶりに地元オーストリア出身のフランツ・ヴェルザー=メスト
 さんです。そして驚いたことに、最後に演奏する例の2曲を除いて、長い歴史を誇る
 ニューイヤーコンサートで演奏されたことのない曲ばかりのプログラムらしいです。
 え~、誰も知らない曲とかで盛り上がるのかなぁ? このコンサートは常にヨーハン・
 シュトラウス一家の手になる、ウィンナー・ワルツやポルカ、オペレッタの序曲を中心
 に演奏されるのですが、まだニューイヤーコンサートで演奏されていない曲がそんなに
 あることにもびっくりです。
  
  さぁ、開幕です。(いや、もう9日前やで・・・by妻)
  おなじみのウィーン学友協会ホール(ムジーク・フェラインザール)です。一度でも
 いいから、ここでウィーン・フィルのコンサートを聴いてみたいね!(一般人にはチケ
 ットが手に入らんから無理やな。by妻)

  おぉ、栄光のウィーン・フィルのエンブレムですね。ウィーン・フィルは、他のオー
 ケストラと違って、原則として本職はウィーン国立歌劇場管弦楽団、つまり国立オペラ
 の伴奏オーケストラ、つまり国家公務員なのです。そのため、昔はオーストリア国籍の
 取得者で、参加資格は男性のみでした。いや、それ以前にウィーン国立歌劇場管弦楽団
 に所属していないと、いくら上手でも入団できないのでした。

  今では条件が緩和され、女性も参加できるようになりましたが、それでも本職が国立
 歌劇場のオケであることは変わりません。そのため、日ごろはオペラハウスのピットに
 入っているので、ウィーン・フィルの定期演奏会は年間でも数えるほどしか開催されま
 せん。しかもチケットは大半が地元の会員向けに販売しており、会員になるには「ウェ
 イティングリスト」に登録して何年も待たないといけないらしいです。しかし会員資格
 の大半は世襲されてしまうようで、新たにウィーン・フィルの定期会員になることは、
 現実にはほぼ不可能ということらしいです。
  しかし、このニューイヤーコンサート(リハーサルのような大晦日の演奏会を含む)
 は定期会員向けではなく一般に販売されているので、お金さえ積めば聴くことが可能な
 のです。とはいえ、高名なコンサートですので、大半が著名人や有力なエージェントの
 手に渡り、プラチナチケットとなっているようです。日本人では、高額なツアーに参加
 をしないと、個人では聴くことはできないでしょう。憧れの、高値の花なのです。
 (それより、毎年日本に「ウィーン・フィルハーモニー・ウィーク・イン・ジャパン」
 で秋に来日公演をしてくれるから、そっちに行った方がえぇんちゃうか? by妻)
  まぁ、こうやってお茶の間で寛ぎながら聴けるので、良しとしないとね・・・


  さぁ始まります。世界中のセレブとお金持ちの皆様が、おめかしして会場を埋め尽く
 しています。結構有名な人がいたりするんですよね・・・

  
  うん、確かに一度も聞いたことのない曲ばかり。でも全部ウィンナ・ワルツやポルカ
 なので、違和感はないですね。

  ヴェルザー=メストさん、今回の演奏会には期するものがあるようですね・・・


  今回は有名なウィーン少年合唱団と、2004年に新設されたウィーン少女合唱団(そん
 なのができたとは知らなかった)も出演していました。ドリフの方が先を行っていたっ
 ちゅうことかな?(アホぅ、罰当たりなことを言うたらアカンわ。by妻) 

  ゴルデナー・ザール(黄金の間)のパイプオルガンの前に並ぶウィーン少年合唱団と
 少女合唱団・・・ドリフターズの少年少女合唱団ではありません(アホ)。

  純真で澄みきった歌声、まさしく「天使の歌声」ですね。
 (オッサンがオペラのアリアを歌うと「ペテン師の裏声」やんな。by妻)ほっとけ!😤


  一通りのプログラムが終わると、お約束のラスト2曲です。ここは常に変わらない。
 まず、ワルツ王と呼ばれたヨーハン・シュトラウス(Ⅱ世)の最も有名な作品、ワルツ
 「美しく青きドナウ」です。ちなみに「美しき青き」ではありません。日本語は正しく
 使いましょう。(そう言うオッサンも、このブログ記事ではよく日本語を間違えている
 けどな。ちゃんとせぇよ。by妻) 
  なおドイツ語では、「アン・デア・ショエーネン・ブラウエン・ドナーウ!」(アホ)
  
  テレビ向けの映像では、いつも優雅なワルツの時にはウィーン国立歌劇場バレエ団の
 トップダンサーたちによるバレエの映像が流れます。今回は、有名なドナウ川下り遊覧
 船の出発点であるメルクの、世界遺産のベネディクト派修道院での映像です。あ、ここ
 は20年前に妻と来たことがあったなぁ。懐かしい・・・

  修道院の正面はこんな感じ。バロック式建築なのかな? 修道院の設立は11世紀なの
 ですが、現存する建物は1736年に完成したということなので、バロック時代だよね。

  なんとリアルタイムでウィーン・フィルの演奏に合わせて、このメルク修道院の中で
 ダンサーたちが華麗な踊りを披露してくれます。

  修道院なのに、なんでこんなにゴージャスなの? まぁお寺もそうやからな(by妻)

  うーん、バレエダンサーって、なぜか美男美女揃いだよなぁ・・・

  大階段も使って、視覚的にも効果抜群。しかし、なんでピンクなん? 
 (お寺に高貴な色の紫が多いのと同じやろ、たぶん。by妻)

  ピタッと決まりました! カッケー! 

  後半では、あの有名な図書室で演技が行われました。まさに「知の殿堂」です。

  展開部のアップテンポの音楽に合わせて、プリマドンナが螺旋階段を降りて来ます。
  おぉ、なんと優雅なんだ!

  フィナーレは美しいホールで。この天井画といい、装飾といい典型的なバロック様式
 ですね。しかし、生演奏を遠隔で流しながら踊るなんて、大変だろうなぁ・・・

  せっかくなので、過去のニューイヤーコンサートで使われた演奏・映像を参考までに。
 今は亡きマエストロ、マリス・ヤンソンスさんの2012年の演奏です。
    
  美しく青きドナウ ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート


  アンコールの2曲目:最後の演奏は、おなじみのヨーハン・シュトラウスⅠ世(父
 ちゃん)作曲の「ラデツキー行進曲」です。
  小太鼓の前奏に続いて、軽快なマーチが始まります。

  お約束の手拍子で、会場も大盛り上がり。ヴェルザー=メストさんが観客席に向かっ
 て指揮をしています。昔はリズム音痴のお客さんが結構いてズッコケましたが、最近は
 皆さんピタッと合わせますね・・・

  最後は会場の観客と一体となって、盛り上がっていきます。いいなぁ・・・
 (でもチケットは百万円くらいするらしいで・・・by妻。 😭無理!byオッサン) 

  この素晴らしいコンサートがいつまでも続くよう、世界が平和でありますように!


  そうそう、昨日外出した帰りに家の近くの市の施設で、和太鼓のパフォーマンスが
 ありました。通りがかりにちょっと見ただけですが、結構大きく響きますね。

  地元の団体のようですが、オッチャン、頑張っていました。かなり迫力がありました。

  笛吹きのお姉さんも頑張っていました。見物客がかなり集まっていました。


  さて、今日の夕食は節約モード。スーパーで安売りしていた、讃岐風おでんです。
 (静岡では、おでんは「おやつ」なんちゃうんか?by妻)
   

    

  おでんの種は四国風。讃岐風天ぷら、じゃこ天、卵、大根、ちくわ、こんにゃく。
  みそだれに浸して食べるようですね。うん、なかなかいい感じです。
  ワインは今日も、オッサンの信頼が厚いジョゼフ・ドルーアン様のブルゴーニュ。
 マイナー産地(安いから😆)のモンタニの1級畑の白です。絶対に外さない出来。
  
  録画していたスキージャンプの年末年始ドイツ・オーストリアジャンプ週間の残りの
 2戦、オーストリアのインスブルック大会とビショフスホーフェン大会を見ながらね。
  総合優勝はノルウェーのグランネルー選手。グランドスラム(4戦全勝)こそ逃した
 ものの、桁違いの強さ。昨年の小林陵侑選手を見るようです。残念ながら日本人選手は
 その小林選手が20位以内に入るのがやっと・・・うーん。がんばってほしいけど・・・ 


   あぁ、これでお正月も本当に終わってしまう感じです。
  (明日からはちゃんと働け! by妻)