Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

今月のワイン2023年4月(特別編も・・・)

  今日から早くも4月です。新年度のスタートは4/3(月)からですね。
  オッサンの新年度のスタートはやっぱり、今月のワインからです。
 (意味がわからんわ。by妻)


  春なので、ちょっとウキウキ気分でネットショッピングをしてしまいました。😆
 まずは週末用にブルゴーニュの低価格ワインを7本。赤が3本、白が4本です。

  左からブルゴーニュ(赤)を2本。ジャン・フィリップ・マルシャンさんの2020年
 は税込2,190円。フレデリック・エモナンさんの2020年は税込2,178円。今どきこんな
 価格とは信じ難いですが、裕福ではないブルゴーニュ・ワインファンには有難い存在。
  そしてさらにすごいのは、リピートした次の1本。ドメーヌ・デ・ボールガールさん
 という無名の生産者で、マランジュというブルゴーニュの南のはずれにあるマイナーな
 産地ですが、れっきとした1級格付畑クロ・ルソの2019年が税込2,780円。ウソみたい。


  続いて白ワイン。右端の1本は、ブルゴーニュ・白ワインのブドウ品種のシャルドネ
 ではなく、アリゴテというちょっとマイナー品種のワインです。収穫量が多いのですが
 酸っぱくて青っぽいのであまり人気がありません。その分、ブルゴーニュ・ブランより
 も安価です。しかしこの生産者、ピエール・モレさんはアリゴテでも高品質なワインを
 造るというので、ちょっと試しに購入してみました。2019年で、税込1,760円です。
  残りの3本はいずれもシャルドネ種から作られたブルゴーニュ・ブラン、生産者は右
 からシャトー・ド・サントネの2017年(税込2,490円)、お手頃な価格の優良生産者の
 ベルトラン・アンブロワーズさんの2020年(税込2,790円)、そして大規模生産会社の
 ブシャールさんの定番「コトー・デ・モワンヌ」の2019年(税込2,178円)。
  平均すると1本2,200円程度で、7本で15,000円とまずまずのコスパです(自己満足)。


  今月はちょっと気合を入れて、もう少し変わったものを注文してしまいました。😆

  じゃーん(アホ)。ずらり揃ったちょっと変わったワインたち。これは全部シチリア
 島のワインなのです。ネットで入手困難な有名生産者のワインが売り出されていたので、
 ちょっと奮発して購入してしまいました。それが右の2本。もはやネットでも完売です。
  
  そのワイン生産者は、ベルギー出身のフランク・コーネリッセンさん。シチリア島の
 北東部のエトナ火山の近くにワイナリーを設立し、自然な栽培と人工的な関与を徹底的
 に排除した「過激な」醸造方法により、とんでもない品質のワインを造っていると評判
 なのです。無農薬で肥料さえも与えず自然な農法で作られたブドウから搾汁した果汁を、
 木やステンレスの樽ではなくテラコッタのアンフォラ(壺)で熟成させ、酸化防止剤

 などを一切添加せずに瓶詰めするという、とてつもない手間をかけ、恐るべきリスクを

 冒して、一切の妥協のない姿勢でワインを造っているそうです。スゲェ人や。


  このお方が ↓ その人、フランク・コーネリッセンさん。このアンフォラという昔なが
 ら(ひょっとすると古代ギリシア時代から)の壺でワインを熟成させているそうです。

  エトナ火山周辺の特長的な土壌で作られたブドウは、シチリアの濃厚な赤ワイン用の
 ネロ・ダーヴォラではなく、ネレッロ・マスカレーゼという赤みを帯びた繊細な品種で、
 ブルゴーニュのピノ・ノワールに似ていないこともないようですので、世界的に人気が
 出ているそうです。
  一番右側は「ススカール」と名付けられたブレンドもののワイン。彼の代表的品種の
 ネレッロ・マスカレーゼをメインに、その変種のネレッロ・カップッチョ、白ブドウの
 アリカンテ、ミネッラ・ネーラ、ミネッラ・ビアンカという、やはり土着のブドウ品種
 をブレンドして造る、やや明るい赤色のワインです。赤用ブドウと白用ブドウを混ぜて
 造るなんて、ちょっとビックリですよね。どんな味がするのかな?
  ヴィンテージは2020年で、税込4,070円とそれなりの価格。
  
  その隣はムンジェベルという名のスタンダードラインですが、このワインは「P1」
 ペルペトゥム・ウノと名付けられた、複数のヴィンテージを混醸した特別なものです。
 2015年、2016年、2017年、そして2019年という4つの年のブドウを混ぜています。
 ネレッロ・マスカレーゼ100%ですが色はかなり黒く、アルコール度は15%です。
 なんだかデモーニッシュなワインのような予感。こちらはなんと税込価格は1万円超!
 たぶん購入するのはこの一回だけで終わりそう・・・
  黒地のラベルには、筆で描いたような力強いエトナ山の輪郭が刻まれています。
 ものすごい気合の入り具合がわかりますが・・・付き合うのがちょっと疲れそう。

 


 
  真ん中の二つは、伝統的なシチリアの生産地ヴィットリア(島の南東部)のワイン。
 しかしこの生産者「C.O.S(コス)」さんも、やはり自然な栽培と醸造にこだわる方々。
  竪琴の絵が描かれた白ワイン「ラミ」の2021年は、シチリア島を代表する白ブドウの
 インツォリアとグレカニコ種で作られています。普通に作られたその辺のシチリア産の
 ワインは1,000円台で入手可能ですが、これは税込3,960円もしますので、どれだけ凄い
 のか期待してしまいます。まぁ、手間がかかっているから高くなるのは仕方がないか。
  その隣は「ヴィットリア・ロッソ」と言う赤ワイン。この生産者の代表的なワインの
 「チェラスオーロ・ディ・ヴィットーリア」の格下げだそうです。2019年は、ブドウの
 出来がよくなかったための措置ですが、値段は下がっていないぞ!(税込3,861円)
 品種はネーロ・ダーヴォラ(黒ブドウと言われるほど濃厚)とフラッパートという品種
 (やや薄くて軽め)のブレンドだそうです。
  ラベルには、シチリアのバロック建築の絵が描かれています。シブいね。


  そういえば、2007年にシチリア島に行った時、宿泊しているタオルミーナのワイン屋
 さんで購入したのがこの生産者のワインでしたが、銘柄はもう忘れてしまったなぁ~。
 代表ワインのチェラスオーロ・ディ・ヴィットーリアだったかな・・・


  一番左側は特別出演😆。オッサンがストックしていたシチリアの老舗ワイナリーの
 テヌータ・デッレ・テッレ・ネーレさんです。「黒い土地」と言うだけあって、エトナ
 火山周辺の黒い溶岩台地で作るネレッロ・マスカレーゼを主体にしたワインです。
  そしてもう一つこのワインには興味深い特長があります。それはラベルにも記されて
 いる「プレフィロキセラ」という名前が示しています。(なんや、それ?by妻)
  はい、全ヨーロッパのブドウ畑は19世紀後半、米国から輸入した苗木に潜んでいた、
 フィロキセラという害虫(アブラムシの一種)により壊滅的被害を受け、多くのブドウ
 園が荒廃し、多くの生産者が廃業するという悲惨な出来事がありました。ヨーロッパ中
 のブドウ畑が文字通りほぼ全滅したため、現在のヨーロッパのブドウ畑はフィロキセラ
 に耐性のある米国産の台木の上に接ぎ木をして復活させたものなのだそうです。しかし
 辺境というべきシチリア島には、このフィロキセラの被害を奇跡的に免れたブドウ畑が
 残っていました。このワインはフィロキセラの被害を受けていない、樹齢130年を超え
 る昔からの土着ブドウからできたワインだということです。(ふーん。by妻)

            


  生産者は北イタリアの銘醸地バローロで現代的なワイン造りで名を挙げた、マルク・
 デ・グラツィアさんだそうです。シチリアにあったこの貴重な畑とワイナリーを買い取
 り、2000年代より高品質なワインを生産し続けているとのこと。この2009年は、ワイン
 雑誌でも高評価を受けて入手困難のようですが、オッサンが昔、購入した時には4,000円
 くらいでした。今ではどうなのかな・・・
  どのワインも個性的みたいですが、本当のところは飲んでからのお楽しみですね。


  ほんまにも~こんなにたくさんワインを買うて・・・
  もう今月は打ち止めやで!(by妻)