ついつい、ドイツワイン・・・
今日は国会(参議院)でコロナ対策の特別措置法等が可決され、成立したとのこと。
今回のような想定外の事態には、現行の法律では効果的な対策が難しいという事で、
新たに定められたということです。諸外国や特に某隣国に比べれば穏やかな内容ですが、
戦前の強権政治に対するトラウマのある?我が国の現状においては、この辺が無難な落
としどころなのかもしれない。まぁとにかく、早く収束に向かってほしいところですね。
さて、今日は在宅勤務で一日外出せず。お昼はどん兵衛天ぷらそば、夜はレトルトの
カレー(温野菜を付け合わせに)と、超絶手抜きで節約モード。仕事の方はまぁまぁか。
晩御飯はカレーなので缶ビール1本にしたのですが、なんだか物足りない。何かないかと
思って冷蔵庫の中を見たところ、おぉ!忘れていたドイツワインが1本ありました。これ
ならアルコール度が低い(9%)ので大丈夫だ、と勝手に自分で決めつけて(オイオイ)
ついつい開けてしまいました。(ホンマに堪え性のないオッサンやのう。by妻)
ドイツ西部、ベルギーやフランスに近いモーゼル地方のワイン、やや甘口です。
銘柄名はトリッテンハイマー・アポテーケ(トリッテンハイム村の薬局)という、変な?
名前です。一応ドイツの原産地呼称制度に基づく格付けワイン、カビネットというお手頃
なクラスです。年号は2018年、価格はネットの安売りで1,200円です
スクリューキャップなので、コルク抜きがなくても簡単に開けられるのでいいですね。
ドイツの伝統的なレーマー・グラスに注いで、ゆっくりと味わいます。まだ若いので、
透明がかった薄いレモン色。ドイツを代表する品種リースリングのややノーブルな香り
がします。口に含むとほんのり甘口ですが、適度な酸味があってはじけるような味わい。
フルーティーでいながらなかなか余韻も長く、かなり品質が高いと思われます。
生産者はゲブリューダー・シュテッフェンというところ。家族経営なのかな?
しかし、これで1,200円とはかなりのコストパフォーマンス。ただしやや甘口なので
食事との相性は限定されますね。食後にゆっくりワインだけで味わう方が良いかもしれ
ません。ワインを飲み慣れない方にも抵抗が少ないのではないのでしょうか?
ワインにうるさい困ったオッサンにも、たまにはこういうワインを飲むのも悪くない。
このラベルの背景?に描かれた線のようなものは、おそらくモーゼル川沿いにある畑
の等高線だと思われます。この等高線の詰まり具合からすると、かなりの急斜面なのだ
と推察されます。ドイツ・モーゼル地方のワインは、ライン川の支流モーゼル川に沿っ
た急斜面のブドウ畑から生み出されるそうです。ひどいところ?では斜度25度とかいう、
転げ落ちそうな急斜面に植えられているとのこと。そのような場所には機械が使えない
ので葡萄の手入れをするのはかなりの重労働のうえ、相当の危険が伴うと思います。
それなのに、このような安価で提供して頂けるとは、ひたすら感謝あるのみです。
しかし、なぜそんな急斜面にブドウを植えるんですか? よくわかりませんが、そう
いう場所で育つブドウは品質が良いとのこと。なんでも北国ドイツでは普通の場所では
日射量が不足するのですが、川に反射した日光の照り返しが届く川沿いの急斜面では、
十分な日射量が期待でき、熟度が増すのだそうです。へぇ~、そうなのか・・・
そういえばワインはギリシャからイタリアに伝わり、古代ローマ帝国の隆盛とともに、
その文明圏に入った地域に広がったそうです。モーゼル地方もまさしく、ローマ帝国の
属州に組み込まれた地域です。現在のドイツ・オーストリアの歴史的ワイン生産地は、
ほぼ例外なくローマ文明圏に属しています。(ちなみにイギリスは、気候が合わなくて
古代ローマ時代にワイン産地となることはありませんでしたが、今ではケント州などの
南部でワインやシャンパンが生産されているとのこと。古代ローマ人もビックリかも。)
あぁ、またオッサン脱線しとるがな。スミマセン・・・
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