Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

今日は休肝日なので、昨夜のワインのことを・・・

  今日から8月。相変わらず絶望的な暑さ。出勤するだけで汗だくになりました。一度
 出社したら、もう夕方までは一歩も外へ出ず。しかし今日は東京電力管内の電力需要が
 ピークを迎えるとの予想のため、オフィスも節電モード。冷房は28℃の設定になりまし
 た。あんまり涼しくはないけど、外よりはマシか・・・
  今日は月曜日=休肝日ですので、帰宅してもビールを飲むのは我慢して、麦茶です。
 昨日さんざん飲みましたからね・・・(最近は休みの日に飲み過ぎやで。by妻)


  昨日の夕食はハゲ天さんの天丼にしました。ちょっとレンジで温めなおしてから、
 天つゆをかけていただきます。580円のサービス天丼に、エビを1尾足しました。  

      

  ついでに、先日行った礼文島で購入(冷蔵便で昨日到着)した、「昆布だしいくら」
 を食べました。賞味期限は1日なので、その日のうちに食べるしかありませんでした。
  妻がこういう魚卵系が大好きでしたので、ちょっと妻にもお供えしました。プチプチ
 の食感と、昆布だしの効いた旨味と塩味のバランスが絶妙でした。あぁ、これは温かい
 ご飯の上に乗っけて食べればよかったかな~ (ワシにもくれい!by妻)

     

  塩水ウニも売っていたけど、自宅用にするにはメチャ高いので断念。いつもお世話に
 なっている叔母の家に贈るだけにしました。喜んでもらえたかな・・・


  昼間、エスプリ・ド・タイユヴァンでテイスティングをしてきたというのに、夕食時
 には再びワインを一本開けてしまうオッサンです。この日は、オーストリアのドナウ川
 上流の有名なワイン産地、ヴァッハウ地方の白ワインです。

     

  今どきこんな古臭い(いや歴史を感じさせる)ラベルも珍しいですが、これはワイン
 の神様として崇められている『ハイリゲル・ウルバン』様ということです。なんだか、
 キリスト教の司教みたいなこのラベルは1960年以降、一度も変更される事なく、40年
 以上の間使用されているとのこと。
  この生産者エメリッヒ・クノールさんは創業200年を超えるヴァッハウ地方でも有数
 の名門生産者です。なかなか日本では入手できないのですが、オッサンは毎年渋谷東急
 本店のお得意様限定のワイン20%引きの日に、ひそかに購入しています。(東急本店に
 は毎年一回入るようですが、あまり売れていないのか、よく残っています。) 
  フランスの、特にブルゴーニュワインが暴騰して入手できなくなりつつある中、隠れ
 た名産地のオーストリア・ワインはもっと注目されていいはずです。しかし重くて辛口
 のリースリング種(甘口ドイツワインと同じ品種)などの白ワインが中心で、日本人が
 好きな赤ワインが少ないため、日本では熱狂的な人気はないようです。


  オッサンは20年ほど前、妻との旅行でドナウ川下りの遊覧船に乗って、ヴァッハウ
 地方のブドウ畑の連なる渓谷を通りました。(オッサン、遊覧船の上でもワインを飲ん
 でいたけど、突風でワイングラスが倒れて割れてしまったやんな。by妻)
  そんなことを思い出しながら飲んだこのワインは、ヴァッハウ地方のワイン生産地の
 中心であるデュルンシュタインの村にある、「シュット」という単独畑のリースリング
 種から造られた辛口の白です。ヴァッハウ地方のワインにおけるランクでは最高の熟度
 を示す「SMARAGD:シュマラクト」を名乗っていますので、かなり濃厚でアルコール
 が高いはず。年号は2008年ですので、もう十分熟成して飲み頃に達しているでしょう。
  ちなみにデュルンシュタインはこんなところ ↓ です。手前はドナウ川ですね。


  開けてみたら、まさに飲み頃の絶頂です。若いうちはアルコールと酸味を強く感じる
 オーストリアの辛口リースリングですが、このワインはねっとりした舌触りとまろやか
 な甘みを帯びた味わい、それを引き締める良質な酸味があります。アルコールの高さを
 感じさせないバランスの良さ。辛口仕立てなのに、なんだか甘口ワインのようなほのか
 に心地よい甘さがあります。そして余韻が長~い。若い時は石油のような揮発性の香り
 がするというリースリングも、ここまで熟成すると花のような香りになります。
  さすがはクノルさんの手になる銘醸畑のワインです。脱帽です。このような高品質の
 ワインなら、セラーに一本は持っておきたいものです。(一本だけにしときや。by妻)
  
  この味なら、食事と合わせるのもいいけれど、ワイン単体で楽しむほうがいいのかも
 しれません。オッサンは食事と一緒に半分飲み、残りはチーズと合わせました。

    

  飲み口が良いので、あっという間に飲み切ってしまいました・・・😆
  ハイリゲル・ウルバン様、有難うございました。感謝の気持ちで改めてラベルを見て
 みますと、なんだか神々しいというか華々しくてゴージャスなラベルですね。(調子の
 いいこと言うとるな。もう酔っぱらってるんちゃうか?by妻)


  ヴァッハウ地方では、辛口リースリングとともにオーストリアを代表するグリューナ
 ー・フェルトリーナーというやや酸味の強い品種の作付け面積も多く、クノールさんの
 この銘醸畑「シュット」でも両方の品種が植えられています。一度、同じ年号でリース
 リングとグリューナー・フェルトリーナーの飲み比べをしてみたいものです。
   
  ・・・しかし最近なんだか下手なワインブログみたいになってきたな・・・
 少なくとも死別ブログではなくなっているような感じ・・・(ま、えぇやん。by妻)